レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/03/26
- 登録日時
- 2012/03/28 02:00
- 更新日時
- 2012/03/28 02:00
- 管理番号
- 1000000635
- 質問
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解決
神武天皇の母(母方の親戚)が沖縄の人だったということについて書いてある資料を見たい。
- 回答
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下記の資料を提供する。
『東恩納寛惇全集 1』(東恩納 寛惇/琉球新報社、第一書房、1978年)
p156 「第一期 南島統治の時代(天孫氏時代)」の項に、「徳川幕府の中葉に藤貞幹(この人の姓は藤井でなく藤であると云ふ辻博士の説)と云ふ学者が、神武天皇が伊平屋島から出たと云ふ奇抜な議論を出して、…伊平屋島説は白石の南島志に示唆を受け、而も奄美大島と伊平屋島とを混同した事から出発したもので、論拠するには足らない。」との記述あり。
『伊平屋村誌』(新垣 平八/諸見 清吉、伊平屋村史発行委員会、1956年)
序文 「神武天皇の御母君玉依姫は伊平屋島の人であるとの伝説がある。」との記述あり。
p7 「二、伊平屋村の沿革」の項に、「…日本徳川時代の国学者藤井貞幹は神武天皇は恵平也(いへや)島に生誕遊ばされ御母玉依姫は海宮豊玉彦の女海宮と云ふは琉球恵平也島を云ふと説かれて…」との記述あり。参考文献の記載なし。
p183 「十六、名勝旧跡」に「田名の籠穴(クマヤ)(天の岩戸)」の項がある。「二、伊平屋村の沿革」とほぼ同じ内容の記載あり。
参考にインターネット情報を紹介する。
「伊平屋村ホームページ てるしのNET」
http://www.vill.iheya.okinawa.jp/detail.jsp?id=12547&menuid=4251&funcid=1(2012年03月16日現在)
「歴史 由緒ある島・伊平屋」の項に、「江戸時代の学者藤井貞幹は『神武天皇の母玉依姫は、海宮(あまみ)の玉依彦の娘、豊玉姫の妹で、海宮とは、琉球国の恵平也(伊平屋)島』と唱えています。」との記述あり。
「伊平屋村歴史民族博物館」
http://www.okinawainfo.net/iheya/hakubutukan.htm(2012年03月16日現在)
神武天皇が沖縄の伊平屋島に生まれたという説の根拠として、クマヤ洞窟が天の岩戸伝説のものであるという説を書いた「衝口発」(藤井 貞幹 著)の複製本を紹介。
「伊平屋村商工会」
http://www.shokokai.or.jp/47/4735919998/index.htm(2012年03月16日現在)
「伊平屋村の観光スポット情報」内の「クマヤ洞窟(県指定天然記念物)」の項に、「江戸時代の学者藤井貞幹も真の天の岩戸は伊平屋であると「衝口発」に記された場所です。」との記述あり。
※ 『衝口發』は、当館に所蔵なし。『日本資料闘争史料』(那覇市立図書館所蔵)に収録。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 1 東恩納寛惇全集 1 東恩納 寛惇∥著 琉球新報社∥編 第一書房 1978.6 K08/H55/1 p156
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2 伊平屋村誌 新垣 平八∥編 諸見 清吉∥編 伊平屋村史発行委員会 1956.2 K21/A63 p7、p183
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 当館所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000104319