レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/05/24
- 登録日時
- 2019/12/25 00:30
- 更新日時
- 2019/12/25 00:30
- 管理番号
- 参調 19-0015
- 質問
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解決
いま使われている紙幣の製造が遅れた理由について、当時の新聞でどのように報じられたかを知りたい。
野口英世、樋口一葉、福沢諭吉の肖像が描かれた現行紙幣は、当初、「平成16年上半期」に発行を開始する予定だったが、平成15年12月19日、財務省は発行開始の時期を「平成16年の秋頃」に遅らせると発表した。その原因は何なのか。具体的にどのような理由で製造が遅れたのかが分からず。
平成15年12月19日ないし20日の新聞各紙(読売や朝日、日経など)に発行時期延期の記事があれば、延期の理由を知りたい。
『政府印刷事業史』という本に上記のようなおおむねの概要が書いてあった。
財務省に直接電話で真偽を含めて尋ねてみたが、「当時の通貨行政を担当していた職員が異動してしまっていて、しかも10年以上前のことなので詳細はわからない」とのこと。紙幣を製造する国立印刷局にも尋ねてみたが、「それは財務省案件なので財務省に訊いてほしい」とのこと。
- 回答
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指定のあった3紙について、平成15(2003)年12月縮刷版の目次を用いて調査。記事の概要は次のとおり。
①読売新聞
H15.12.20 2面 見出し「樋口一葉きれいすぎて?「描きにくい」 新紙幣発行来秋に延期」
記事内の遅れの理由:新五千円札の樋口一葉肖像画の原版作成が遅れている。
②朝日新聞
H15.12.20 3面 見出し「新紙幣発行来夏から来秋に延期 5000札の樋口一葉出来栄えイマイチ」
記事内の遅れの理由:新五千円札の色の具合やデザインの細部の調整がうまくいかず、印刷開始がずれこんだ。
③日本経済新聞
H15.12.20 5面 見出し「新紙幣発行、来秋に延期 財務省「樋口一葉」印刷難しく」
記事内の遅れの理由:樋口一葉のデザインや色調の調整に時間がかかっており、印刷開始がずれこんだ。
- 回答プロセス
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「回答」に記載
- 事前調査事項
- NDC
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- 貨幣.通貨 (337 7版)
- 参考資料
- キーワード
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- 紙幣
- 野口英世
- 樋口一葉
- 福沢諭吉
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000271343