レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年09月10日
- 登録日時
- 2006/06/16 18:23
- 更新日時
- 2015/04/30 14:52
- 管理番号
- 2005-0032
- 質問
-
解決
日本のテレビ・コマーシャル草創期について調べている。、
当時のテレビ・コマーシャル制作秘話が載っている資料がみたい。
- 回答
-
当館所蔵資料から、主として図書で参考となる資料を紹介した。
(2051.04月現在)
この他、当時を知る広告業界関係者やクリエーターの著作物、
雑誌記事にも掲載されることがあるので、蔵書検索から調べたい
クリエーターの名前やCMの企業名、商品名をキーワードにして
検索してみるのもよい。
●請求記号:R102-UCH
『日本広告発達史:下』(内川芳美 編、電通 発行、1980)
→ p.140-158「5.民放テレビの発足」
・日本ではじめての民放が開局するまでの紆余曲折
(日本テレビ:1953年8月28日)から、開局当時の様子に
ついて詳しい。
・テレビCMについては「初期のテレビCM」の項あり。
・広告料金制度や広告主への番組スポンサー営業状況の
記載がある。
●請求記号:102-NIK
『証言で綴る広告史』(日経広告研究所 編、発行、2001)
*昭和20・30年代に広告業界の現場で活躍した関係者の
オーラル・ヒストリー。テレビCMについては5人登場している。
→ p.2-13 「テレビCM放送はどのように始まったか上・下」の項
当時の現場で活躍していた人物へのインタビューを掲載して
いる。
・野美二見氏(当時日本テレビ放送網で営業を担当)
・服部禮次郎氏(当時服部時計店社員)
・内藤俊夫氏(当時電通社員)
→ p.134-139 「テレビCMに新しい表現の台頭―
桃屋にみるアニメ・キャラクターCM」の項
・三木のり平氏(当時、桃屋のテレビCMに声の出演)
・小出孝之氏(当時、桃屋専務としてCM制作に携わる)
●請求記号:102-WAS
『ジャーナリスト・メディア関係者個人史聞き取り調査プロジェクト
第三回調査報告書』
(早稲田大学政治経済学部 土屋礼子研究室 編、発行)
*戦後のメディア・ジャーナリズム界で活躍し、現在は引退された
人物のオーラル・ヒストリー。
・生い立ちから始まる個人史となっている点が特徴。
・仕事の経歴として当時の現場の様子が触れられている。
・第三回調査の本書は、萬年社、電通、博報堂に在籍していた
人物30名が掲載され、広告業界に特化した内容である。
●請求記号:R146.5-ZEN
『CM殿堂』(全日本シーエム放送連盟 編、宣伝会議 発行、2000)
*全日本シーエム放送連盟(ACC)が殿堂入りとした名作CMを
まとめたもの。
・初期に制作されたものからは7作品をピックアップ。
・それぞれについて制作関係者へのインタビューが掲載され、
そのCMが生まれた背景、アイデアの発想、技術的な工夫が
つぶさに語られている。
→ p.12~33には、「テレビCMの草創期」にあたる作品を紹介。
該当CMの制作担当者にインタビューしたものなので、
当時の状況を知ることができる。
●アド・ミュージアム東京展示部門 展示資料
『クリエーターが語るテレビ・コマーシャルの世界』
*展示部門に常設展示されているオーラル・ヒストリー(動画)。
→ 1953年~2012年までを5つの年代に区切り、初期にあたる
1953-1965は、当時クリエーターとして活躍した山川浩二氏が
その時代のテレビCMの特徴、制作について語っている。
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※その他の参考資料
●請求記号:103-FUJ
『広告野郎50年』(藤本倫夫 ほか著、カオス書館 発行、1978)
●請求記号:146-COM
『コマソン繁昌紀』(藤本倫夫 ほか著、日本工業新聞社 発行、1977)
●請求記号:146-MUK
『虹をつくる男たち』(向井敏 著、文藝春秋 発行、1983)
●請求記号:146-NAK
『CM業界発達裏ばな史』(中村好男 著、三樹書房 発行、1995)
→ 目次に「1:草創期(一九五三~一九六五年)」とある。
この章には、当時の制作現場の状況などについて書かれてある。
●請求記号:146-ZEN
『CM25年史』(全日本CM協議会 編、講談社 発行、1978)
→ p.136- 「時代と表現/話題のCMを追って」
「受難のテレビCM第一号」から、時代ごとに特徴的なCMと
ともにその制作状況が紹介されている。
●請求記号:146.2-YAM-0001
『CMグラフティ第1集』(山川浩二 編、誠文堂新光社 発行、1979)
→ p.37~44
『電通報』で1961年4月から連載された「商放とともに
10年わが社の番組を語る」を10社分掲載している。
その中に、「CM第1号である服部時計店のCMがフィルム
裏返しのため失敗に終わった」などの記載があった。
●請求記号:343-NIH-上
『20世紀放送史:上』(日本放送協会 編、日本放送出版協会 発行、2001)
→ p.370-371「日本テレビ開局」の項
テレビCM第1号、服部時計店の時報の失敗談と番組スポンサーの
営業についての苦労話について記載あり。
●請求記号:362-ARA
『TV(てれび)博物誌』(荒俣宏 著、小学館 発行、1997)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 広告.宣伝 (674 8版)
- 参考資料
- キーワード
-
- コマーシャル
- CM
- 草創期
- 創生期
- 民放開局
- オーラル・ヒストリー
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- このレファレンス事例は、2005年に登録した内容に追記・訂正を加え、2011、2015年に更新しています。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000029115