レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年01月14日
- 登録日時
- 2018/03/01 16:30
- 更新日時
- 2024/03/26 15:22
- 管理番号
- 横浜市中央2511
- 質問
-
解決
「3日住めばハマっ子」と言いますが、それについて書いてある本はありますか?
- 回答
-
1 辞典の類には「3日住めばハマっ子」の言い方が記載されているものは見当たりませんでした。
以下の資料に上記表現(類似表現)が記載されています。
(1)『横浜カオスの中に文化をさぐる 横浜市民特性の基礎調査』 共同デスクYOKOHAMA/編
共同デスクYOKOHAMA 1986年
「ハマっ子」の歴史的考察
p.51「三日住んだらハマっ子」(NEXT61年3月号→※未所蔵)
p.12「近年、片仮名のヨコハマと並んでさかんに使われる「ハマっ子」という言葉も、市民意識の統一的
把握がむずかしくなった危機の自覚のあらわれであり、これも「ヨコハマ」と同じく「中心」から発せ
られている。それも「ハマっ子は一代」とか「三日住めばハマっ子」という言葉があるように、タテの
時間(歴史)意識にきわめて薄いものだ。」
(2)「「ハマっ子」という言葉の起源はいつか」 暖聖 (「ヨコハマコレクション YOKOHAMA
COLLECTION」1997年3月号
ヨコハマコレクション 1997年)p.19
「エッセイストの故青木雨彦氏は「三日住めばハマっ子だ」と言った。ハマっ子を定義づける上で、
これほど適切な言葉はない。」
「横浜は、開港によって急速に発展した都市であり、三代続かなければなどと、悠長なことは言って
られない。」
(3)『ハマッ子の歴史 その感性と素顔』 内田四方蔵/編 リテラル(制作) 2009年
p.10「「三日住んだらハマっ子」(NEXT、六一年三月号)といい、「分かっているだけでも室町時代
から先祖が横浜に住んでいる五百年来のハマっ子です」(略)と、ハマっ子の振幅は実に大きい。」
p.11「三日も住めば自他ともに認める“ハマっ子” TVレポーター 高橋基子」
「三日住んで自分が浜っ子だと思ったら、それはそうだと認めてくれるという雰囲気がありますね。」
p.23「資格としては、きびしく制限すると二代目あたりからで、関内と関外(伊勢佐木町周辺と元町あたり)
に限られる。ハマっ子の称は大体戦後に喧伝されるようになり、マスコミと行政の関与によるところが大きい。
このため最近は地域も広がり、若い住民のあいだには「三日住めば」の言葉にもあるように、二代目でなくても
横浜に愛着を持ち、関内・関外に限定されず、広く横浜に住むことにいくらかの誇りを持つ人たちによって
普及の度を強めてきた。特に商業者のあいだにその傾向が強く、横浜の繁栄に商売の発展を期待する希望を
秘めている心理が感じられる。」
p.36「東京だと三代つづかないと江戸っ子じゃないといういい方をしますよね。横浜は「三日住めばハマっ子」
といういい方もある。」
(4)『よこはま百問 かながわ検定・横浜ライセンス受験参考問題集』 かながわ検定協議会/編
かながわ検定協議会 2006年
p.3「「江戸っ子は三代続かないと江戸っ子といわないが、ハマっ子は三日すめばハマっ子」。軽妙洒脱な文で
鳴らしたハマっ子随筆家の故青木雨彦さんの名言と聞くが、外の人をわだかまりなく受け入れる横浜らしさを
見事に言い表している。」
『よこはま百問 2』 2007年 p.3 、『よこはま百問 2009』 2009年 p.3 にも記載があります。
(5)『良平のヨコハマ案内 徳間文庫』 柳原良平/著 徳間書店 1989年
p.6「江戸っ子は三代前から東京に住んでいないとそうは言えないと言われていますが、ハマっ子は三日横浜に
住めば資格があるのです。」
「開港と同時に全国から集まった人たちによって町が大きくなったことを考えれば、三日住めばハマっ子、来た
人はみんな仲間という親しみ深い市民気質もわかります。」
p.7~8「三日住めばハマっ子の人の良さは長所ですが、それが又同時に無気力という短所にもつながって
しまいます。」
(6)『良平の横浜みなとスケッチ 気球の本』 柳原良平/著 NTT出版 1995年
p.6「横浜では三日住めばハマっ子という言い伝えがある。三代住まないと江戸っ子じゃないという東京に
比べると横浜は町ができてまだ一三〇年ちょっとと歴史が浅いから、開放的でどこの誰とでも打ち解ける
人なつっこい市民気質がある。」
(7)「ハマっ子の“ハマ”自慢」(「散歩の達人 大人のための首都圏散策マガジン」1998年9月号 弘済出版社
1998年)p.38~39
「「3日住めばハマっ子です」という開放的な意見もある。」
「どこに何年住めば、ハマっ子かと定義づけるのは難しいですね。だから、昔の人が言ったように、3日住めば
ハマっ子ですよ。個人的には、横浜市内なら、どこに生まれても、どこに住んでも、ハマっ子でいいと思う」
「江戸っ子は三代続かないと江戸っ子と認められないのに、ハマっ子は3日でいいのだ。そのウェルカムな姿勢
こそ、そもそものハマっ子気質なのだろう。」
(8)「ハマっ子対談 “勇気と好奇心”で拍車を掛ける横浜改革」中田宏・藤木幸夫(「財界人」2006年7月号
財界人 2006年)p.32~37
p.37「本当に若々しく常に進取の精神を持ちながら発展してきた町であるというのがよくわかると思います。
だからこそ3日住めばハマっ子なのであって、まさに多くの人をどんどん受け入れてきたから多様な人たちが
集まっている。」
(9)「開港一五〇年記念 「浜っ子」百五十年」内田四方蔵 (「とみづか」第34号 戸塚歴史の会
戸塚歴史の会 2008年)
p.35「3日も住めば自他ともに認める“浜っ子”(抄)」 高橋基子
p.36「横浜市民が広くハマっ子を称するようになったのは、戦後のこと。別掲の「三日も住めば…
浜っ子」が発表された昭和六十年の数年前ごろ」
p.37「高橋基子稿は、戦後の横浜で大きな注目のまととなった「三日住めば浜っ子」と喧伝されたことが
果たして真実であるかどうかの実体験に挑戦して、「まさにその通り、ここ横浜では、本人が浜っ子だと
思いたいのなら、三日住んだだけでも、生っ粋の浜っ子たちが"そうだ"といってくれる、そんな町なん
です」と感嘆符付きでご自分の実体験を報告して、見事に浜っ子となりおわせた喜びを力強く報告し、
その新聞記事を読んでああほんとうだったなと感銘を深めた。」
2 インターネット情報
(1)指定都市市長会ホームページ
各市町からのメッセージ>横浜市長林文子
http://www.siteitosi.jp/message/yokohama.html
「よく「三代続けば江戸っ子」と言われますが、横浜は「三日住めばハマっ子」です。横浜に育まれている
「オープンな気質」が表れている言葉です。」
(2)横浜市生涯学習ページはまなび
生涯学習指針
Ⅲ これからの生涯学習推進に向けて
http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/gakusyu/shishin/s03.html
「「江戸っ子は3代住んで江戸っ子、ハマっ子は3日住めばハマッ子」と言われるように、横浜は、新しい
ものを積極的に受け容れる開放的な気風の中で、日本全国・世界各国から新に移り住んだ人も含めた地域
コミュニティが形成され、地域のなかで課題解決を図りながら、まちづくりが進められてきた歴史的経緯
があります。」
インターネット情報 最終確認日 2018年2月19日
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 関東地方 (213 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- ハマッ子
- ハマっ子
- ハマッコ
- はまっこ
- はまっ子
- 浜っ子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000231621