レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年04月30日
- 登録日時
- 2016/10/07 10:55
- 更新日時
- 2016/10/18 18:13
- 管理番号
- 福井県図20160428-2
- 質問
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解決
読み聞かせボランティアを小学校で高学年にしている。読み方について参考にしたいので質問させていただく。絵本は紙芝居ではないため感情をこめずに読んだ方が良いのか、登場人物になりきって読むほうが良いのかを教えてください。
また、県立図書館ではどのようなことを工夫されていつも読んでいますか。
- 回答
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担当として、もっともおすすめする読み聞かせについての本『えほんのせかいこどものせかい』(松岡享子/著 日本エディタースクール出版部 1987)からの引用でお答えさせていただきます。
p.123-122から 「ゆっくりと心をこめて読んでください。グループを前にしたからといって、ことさらに声をはりあげたり、登場人物のせりふに声色をつかったりする必要はありません。できるだけ自然で、読み手がその絵本をたのしんでいる気持ちが伝わってくればいいのです。」
p.15から 「わたしたちが子どもに本を読んでやるのは、子どもを物語の世界に遊ばせてやるためで、演技者としてのわたしたちを印象づけるためではありません。絵本の場合であれば、読んでいるあいだ、子どもの目が画面に集中しているのがいいので、絵はそっちのけで、読んでいるおかあさんばかりながめているようでは、困るのです。」
引用からお答えさせていただきましたが、この本は、読み聞かせをなさる方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。もしかするとこの本をすでにお読みかもしれませんが、この本は繰り返し読んでいただくとその分発見のある本だと思います。今回、この本のほんの一部を引用させていただきましたが、この引用の前後にもご質問のヒントになることが書かれているので、ぜひまたお手に取っていただければと存じます。
県立図書館で工夫していることですが、まずは選書です。何を読むかということをまず第一に考えています。読み方については、上記の引用の上に、「よく練習する」ということです。そして、読み手の中に、きちんと絵本の物語をおとして、その物語の流れにそって読むということを大事にしています。そのことが、きちんと選んだ本が子どもたちに届く方法だと考えています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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松岡享子 著 , 松岡, 享子, 1935-. えほんのせかいこどものせかい. 日本エディタースクール出版部, 1987.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001879118-00 , ISBN 4888881251
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松岡享子 著 , 松岡, 享子, 1935-. えほんのせかいこどものせかい. 日本エディタースクール出版部, 1987.
- キーワード
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- 読み聞かせ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000197874