レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/09/08
- 登録日時
- 2010/06/19 02:00
- 更新日時
- 2010/06/19 02:00
- 管理番号
- tr192
- 質問
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解決
田沼町に伝わる“サンタイサマ”について知りたい。
- 回答
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・『栃木県民俗事典』(尾島利雄/著 下野新聞社 1990)p152
“サンタイサマ(産泰様)”の項には、以下のような記述があり、サンタイサマが安産の神様であることがわかりました。
「子授け・安産祈願の対象となる神で、群馬県に近い安佐地方に多い。
安産を祈願し、無事子どもが生れるとヒシャクの底を抜いてお礼として供える。
田沼町多田の産泰様の御守りとしての腹帯を自分の腹帯にはさんでおくとお産が軽くすむと言われている。」
・『田沼町史 第1巻 自然・民俗編』(田沼町 1982)p322
安産祈願についての説明では、
「神社では多田の雷電神社の境内にある産泰神社が、安産にあらたかな神として知られている。」とされています。
雷電神社とは、現在の佐野市多田町1501にある“賀茂別雷神社”を指しています。
出典:『栃木県神社誌』(栃木県神社庁 1964)
『栃木県神社誌』 (栃木県神社庁 2006)
以下資料にもサンタイサマについて述べられています。
・『栃木縣安蘇郡野上村語彙』(倉田一郎/編 寧楽書院 1936)p28
“サンタイサマ”の項には、
「お産の神なりといふ。安産を願ふために、モチ一重を上げる。」とあります。
・『関東の歳時習俗』(池田秀夫/著 明玄書房 1975)p92
「産泰さま 産泰さまに餅を一と重ね供えれば、お産が軽い(県南地方)といい、床の間や神棚へ供えた。」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- サンタイサマ
- 産泰様
- さんたいさま
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000068197