レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年8月18日
- 登録日時
- 2011/08/18 17:22
- 更新日時
- 2012/08/29 10:28
- 管理番号
- 秋田-1313
- 質問
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未解決
竿灯の御幣流しについて。一時中断して、昭和40年頃にまた行われるようになったと聞いている。
いつ頃から中止して、いつ頃再開したのか。また、その理由について知りたい。
- 回答
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“御幣”とは、神の宿る形代といわれている。御幣は、紙と麻で作られ、竿灯の先端に取り付けられてる。
竿灯について記載された資料、秋田市史、秋田県史等を確認したが、はっきりとは確認できなかった。
① 御幣流しが行われなくなった時期とその理由
“竿灯のはなし” P97 「…近年まで新川橋から流していたが最近は環境保全ということもあって、川に流さず焼く町内が多くなってきた。」
“ひとづくり風土記 秋田” P257 「御幣流しという重要な役目を持つこの民族的行事は、戦後、竿灯祭りから姿を消してしまいました。…」といった記載はありますが、はっきりと何年から中止ということは特定できなかった。
② 御幣流しが再び行われた時期とその理由
“竿灯の本” P133 「この御幣流しも昭和55年(1980)から秋田竿灯会の行事として、8日の朝7時に新川橋に各町内の代表者が集まり行うようになった…」とある。
この資料の中に「竿灯史年表」があり、「昭和55年 竿灯が国重要無形文化財に指定」とあり、関連が考えられる。
同じく年表のなかに、「昭和40年 竿灯会が秋田県文化功労賞を受賞」 「昭和41年 竿灯祭り実行委員会が誕生」とある。聞いてきた話のように昭和40年頃再開したとすると、これも関連があるとも考えられる。
③ 竿灯についての関連資料
“調査報告書 秋田の竿灯” P13~ 「秋田の竿灯祭日表」として、各年度毎に、それぞれの実施日、竿灯の名称の変遷、開催場所、本数、内容等について、一覧表で記載あり。
P23 「町内竿灯会一覧表」には、各町内毎の竿灯参加開始年や練習期間、練習会場、本数や人数など詳しく載っている。
P 32 祭具のひとつとして、竿灯の大きさによる御幣のサイズ表などもある。 P57~ 竿灯に関する新聞記事、参考文献の紹介もあり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 8版)
- 東北地方 (212 8版)
- 参考資料
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- 「竿灯のはなし」 1979 堀田正治 秋田文化出版者
- 「竿灯の本」1995 堀田正治 秋田文化出版者
- 「秋田の竿灯」 2003 秋田民俗芸能伝承館
- 「人づくり風土記」1989 加藤秀俊 農山漁村文化協会
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000090157