レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年11月6日
- 登録日時
- 2012/11/06 15:01
- 更新日時
- 2016/12/09 14:24
- 管理番号
- 2012-38
- 質問
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解決
松山市天山(あまやま)の地名のいわれで、「畝傍山と天山が天から落ちた時に伊予と大和に分かれた」というものがあったと思うが、何に出ているか。
- 回答
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「伊予国風土記」逸文にある。
- 回答プロセス
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【資料1】によると、“伊予風土記に(略)天山と名付けたわけは、大和の天の加具山が天から降ったとき、二つに分かれて片一方は大和の国に天降り、片一方はこの地に降った、それで天山というのである”
【資料2】には、“「伊予国風土記」逸文によると、天香具山が天から降るとき二分し、一方は大和の香具山となり、他は当地の天山になったという”
【資料3】には(釈日本紀巻七所収逸文)として、「伊予国風土記」からその該当部分の翻刻を次のとおり掲載している。
“伊予の国の風土記にいはく、伊与の郡。郡家より東北のかたに天山あり。天山と名づくる由は、倭〔やまと〕に天〔あめ〕の加具山〔かぐやま〕あり。天より天降りし時に、二つに分れて、片端は倭の国に天降り、片端はこの土〔くに〕に天降りき。よりて天山といふ、本〔ことのもと〕なり。(その御影〔みかげ〕を敬礼〔ゐやま〕ひて、久米寺に奉〔まつ〕れり。)
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】窪田将英/著「天山に伊予風土記の丘を」『愛媛の文化』第6号(愛媛県文化財保護協会 1967年)p7-8<当館請求記号K705/1/6>
- 【資料2】『角川日本地名大辞典 38 愛媛県』(角川書店 1991年)p69<当館請求記号K290/55>
- 【資料3】『愛媛県史 資料編 文学』(愛媛県 1982年)p11-12<当館請求記号K200/31>
- キーワード
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- 天山(松山市) あまやま まつやまし
- 伊予国風土記逸文 いよのくにふどき いつぶん
- 地名-松山市 ちめい まつやまし
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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類似事例あり。
昭和女子大学図書館登録(伊予道後温泉碑の訳・書き下し文:https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000030443)
埼玉県立久喜図書館登録・1(「道後温泉碑」碑文が収録されている「国史大系」の収載巻号とページ数:https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000029289 )
埼玉県立久喜図書館登録・2(天香久山の呼称の由来:https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000091160)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000113593