レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/07/05
- 登録日時
- 2010/08/17 02:00
- 更新日時
- 2020/03/25 08:45
- 管理番号
- 京資-148
- 質問
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解決
東海道線の旧線に大塚信号所があった。現在の東海道線の東山トンネルが1921(大正10)年にできて大塚信号所はなくなったが、現在ではどの辺りになるのかを知りたい。
- 回答
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大塚信号所があった場所は山科区大塚の妙見寺付近と思われる。妙見寺の南側にある大鳥居の奥に、現在も煉瓦づくりの引き込み線跡を見ることができる。
- 回答プロセス
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JRや国有鉄道(国鉄)関係の資料を見てみると、『日本国有鉄道百年史』第6巻のp.174~175に「大津京都間新旧線路対照図」があり、大塚信号所は当時の山科駅と大谷駅の中間に存在していたことがわかる。また、大塚信号所の東京起点のマイル表示は「323M(マイル)」となっていた。この図の典拠である『大津京都間線路変更工事誌附図』を確認したところ、「附図一號」に平面図があり、「323M」の場所が大塚信号所だと思われる。
また、山科の大塚地域を記述した資料に『京都山科音羽・大塚・音羽川二千年の歩み』があり、この資料のp.432~434「東海道線の開通と大塚地域」によると、「大塚地域は、当時の山科駅(小野)と大谷駅との中間にあたり、「信号所」が設けられ、また「引き込み線」もあったという」とあり、「現在、妙見寺の南側にある大鳥居の奥に、煉瓦づくりの引き込み線跡を見ることができる」と記述されていて、この辺りに大塚信号所があったのではないかと思われる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 鉄道運輸 (686 9版)
- 参考資料
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- 『日本国有鉄道百年史』第6巻 日本国有鉄道編刊 1972 600,112p (当館請求記号M/686.21/N71)
- 『京都山科音羽・大塚・音羽川二千年の歩み』 鏡山次郎著 つむぎ出版 2009 519p (当館請求記号K142/216.2/Ka16)
- 『大津京都間線路変更工事誌附図』 鉄道省神戸改良事務所編刊 1923 1冊 (当館請求記号MK0/516.17/Te86)
- キーワード
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- 大塚信号所
- 東海道線
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000070142