レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年07月09日
- 登録日時
- 2014/09/21 13:56
- 更新日時
- 2014/09/21 13:56
- 管理番号
- 相橋-H26-064
- 質問
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解決
ロペス財団(Jaime Lopez Medesmaで通っているらしい)について、何でも良いので知りたい。
フィリピンで有数の財閥らしい、ということまでは知っている。
- 回答
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①の資料を提供した。
②~⑦を含む日本経済新聞、朝日新聞の記事を提供した。
また、フィリピンの日刊邦字新聞である「まにら新聞」のウェブサイトを案内した。
- 回答プロセス
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自館OPACでキーワード“アジア 財閥”で検索した結果、次の資料が見つかった。
①『アジアの億万長者』 ジェフ・ヒスコック/著 廣済堂出版 2002 (自館請求記号:332.8)
p163に「ユーヘニョ・ロペス」や、彼の甥である「マヌエル」という人物に関して記述がある。
ここでは、「ベンプレス・ホールディングスを中心にフィリピン有数の財閥を形成するロペス一族(以下略)」とある。
p408-410に「98位・故・ユーヘニョ・ロペスとその家族(フィリピン)」の項目があり、記述をまとめると次のことがわかった。
氏名:ユーヘニョ・“ジニー”・ロペス
生年月日:1928年11月4日(~1999年6月28日)
最終学歴:ハーバード・ビジネススクール(アメリカ)
推定資産額:10億ドル
家族:妻、息子4人と娘3人
趣味:哲学
また、記述によると「ロペス家のビジネスは、持ち株会社ベンプレス・ホールディングスを中心に、メディア、電力、金融へと及んでいる。(中略)グループの代表的な企業には、国内で圧倒的なシェアを誇るテレビ・ネットワークのABS-CBNがある。(中略)加えて、グループ傘下には、ケーブルテレビのスカイ・ビジョン、ベル・アトランティック(アメリカ)とテレコム・アジア(タイ)との合弁会社である通信会社、バヤン・テレコミニュケーションズなどがある。」とある。現在は息子のユーヘニョ・“ガビー”・ロペス三世が跡を継いでトップに就任していると、説明がある。
日経テレコン21(http://t21.nikkei.co.jp/g3/CMN0F11.do 2014/07/16 最終確認)でキーワード“ロペス 財閥”で検索した結果、次の新聞記事を含む23件がヒットした。
②「住商、フィリピンの工業団地拡張。」『日本経済新聞 2013年02月22日 朝刊 13ページ』
この記事では、日本の住友商事とフィリピンの大手財閥ロペスグループが共同で運営している工業団地「ファースト・フィリピン・インダストリアルパーク」の現行の三割(約100ヘクタール)拡張する旨を報じている。日本の大手企業とも提携して事業展開していることがわかる。
③ 「フィリピン、経済界、アロヨ派優位に――財閥の勢力図一変、癒着解消、政府に課題。」『日本経済新聞 2001年04月02日 朝刊 13ページ』
この記事では、フィリピンの政権交代に伴い、フィリピンの主要財閥の勢力図が一変を遂げている旨を報じている。記事によると、「エストラダ家と姻戚関係にあり、傘下の放送局が前政権寄りの報道をしたと批判されたロペス財閥の立場も微妙。」とある。
④「比でネット取引市場、年内にも開始――財閥など6社が新会社。」『日本経済新聞 2000年06月20日 朝刊 8ページ』
この記事では、ロペス財閥を含むフィリピンの主要財閥・企業が協同で、資材や事務用品などをインターネット上で取引する電子市場を開設することで合意した旨を報じている。
聞蔵IIビジュアル(http://database.asahi.com/library2/ 2014/07/16 最終確認)でキーワード“ロペス 財閥”で検索した結果、次の新聞記事を含む10件がヒットした。
⑤「ユーヘニョ・ロペス・ジュニア氏死去」『朝日新聞 1999年06月30日 朝刊 9ページ』
この記事は、ユーヘニョ・ロペス・ジュニア氏が、アメリカ・サンフランシスコで死去した旨を報じている。記述によると、「砂糖貴族から財をなしたフィリピン随一のロペス財閥の総帥。故マルコス大統領と対立。(以下略)」と、氏の概歴が記述されている。
⑥「財閥の浮沈 政変後、旧勢力復権狙う(乱気流のアジア経済:8)」『朝日新聞 1986年08月01日 朝刊 4ページ』
この記事は、政変による財閥の浮沈や勢力図の変動を報じている。
⑦「我慢(アキノ新政権・フィリピンの選択:下)」『朝日新聞 1986年03月11日 朝刊 07ページ』
この記事によると、「アキノ政権は成立直後、マルコス時代の利権政治を排除し、自由競争を大胆に導入してどん底状態の経済を立ち直らせるという方針を発表した。」とある。また、「こうした中でかつてマルコス政権と対立した旧財閥の動きが早くも活発になりだしている。特にテレビ局や電機会社など所有企業をすべてマルコス政権に接収され、没落したロペス一家は米国にのがれていたが、間もなくフィリピンに帰る構えだ。帰国後ただちに没収された財産の返還を求めて法廷闘争を起こすと伝えられる。」と、ロペス財閥に関する記述もあった。
検索エンジンGoogle(http://www.google.co.jp/ 2014/07/16 最終確認)でキーワード“ユーヘニョ ロペス”で検索した結果、“ユーヘニオ ロペス”の参照先で次のウェブサイトがヒットした。
小池賢治/著「第5章 フィリピンの財閥-財閥の政治化現象とその帰結-」『研究双書 435号』p189-212 アジア経済研究所 1993 (http://d-arch.ide.go.jp/idedp/KSS/KSS043500_008.pdf 2014/07/16 最終確認)
p195-197に「ロぺス財閥」の項目があり、該当する財閥の今日に至るまでの歴史が記述されている。
ロペス家の持ち株会社であるベンプレス・ホールディングスの概要を知るたため、検索エンジンGoogle(http://www.google.co.jp/ 2014/07/17 最終確認)でキーワード“ベンプレス・ホールディングス”で検索した結果、次のウェブサイトがヒットした。
まにら新聞ウェブ(http://www.manila-shimbun.com/category/economy/news186051.html 2014/08/03 最終確認)
この記事では、ロペス財閥の持ち株会社であるベンプレス・ホールディングス社の2009年上半期の連結決算を報じている。
このウェブサイトから「HOME」、「まにら新聞について」とリンクを進んだ先にある記述によると、まにら新聞は1992年より刊行が始まったフィリピンの日刊邦字新聞である。
ためしに検索エンジンから“ロペス財閥”で検索した結果、関連する記事が178件ヒットした。
- 事前調査事項
- NDC
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- 経済史.事情.経済体制 (332)
- 参考資料
- キーワード
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- ロペス財団
- フィリピン
- 財閥
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000160114