レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/03/26
- 登録日時
- 2012/06/20 02:00
- 更新日時
- 2019/12/04 09:36
- 管理番号
- 京資-215
- 質問
-
解決
五三昧所と呼ばれる火葬場が近畿に5か所ある。そのうち3か所は、鳥辺野、船岡山、大和の般若野だが、残りの2か所を知りたい。
- 回答
-
五三昧所は、『日本国語大辞典 第5巻』のp726「五三昧所」によると、畿内にあった5か所の火葬場のことで、「山城(京都)の鳥辺野、船岡山、大和(奈良)の般若野(はんにゃの)その他があるが、時代によって違いがある」とされる。残りの2ヶ所を記した資料はみつからなかったが、京都の五三昧所についての記述は、『京羽二重』(『新修京都叢書 第2巻』に収録)のp52に記載されている。その記述によると、あみだが峯、舟岡山、鳥部山、西院(さい)、竹田(中山)の5ヶ所とされる。また、『日次紀事』(『新修京都叢書 第4巻』に収録)のp444「洛外五三昧場」には、船岡山、中山、鳥戸山、最勝河原珍皇寺の名前がみられる。
なお、京都の五三昧所については、土居浩著「「京師五三昧」再考」(『桃山歴史・地理』第34号p31~47)、勝田至著「「京師五三昧」考」(『日本史研究』第409号p42~65)に記載されている。ともに、鳥辺野、最勝河原(三条河原)、四塚、中山、千本(蓮台野)を京都の五三昧所としている。
- 回答プロセス
-
1.『日本国語大辞典』で、「五三昧所」を調べた。
2.『新修京都叢書 第24巻 新索引上』で、「五三昧」「五三昧場」を調べた。
3.京都府立総合資料館・京都府立図書館の蔵書検索システムおよびCiNiiで、キーワード「五三昧」を検索した。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
-
- 『日本国語大辞典 第5巻』 第2版 小学館国語辞典編集部編小学館 2001 1469p (当館請求記号813.1/N71/5)
- 『新修京都叢書 第24巻 新索引上』 臨川書店 2006 3,6,442p (当館請求記号K0/291.62/Sh69/24)
- 『新修京都叢書 第2巻』 野間光辰編 臨川書店 1976 8,586p (当館請求記号K0/291.62/Sh69/2)
- 『新修京都叢書 第4巻』 野間光辰編 臨川書店 1976 13,517p (当館請求記号K0/291.62/Sh69/4)
- 『桃山歴史・地理』 京都教育大学史学会編刊 (当館請求記号モモヤ)
- 『日本史研究』 日本史研究会編刊 (当館請求記号ニホン/K)
- キーワード
-
- 五三昧所
- 火葬場
- 鳥辺野
- 船岡山
- 般若野
- 阿弥陀ヶ峰
- 西院
- 中山
- 四塚
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000107359