レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年07月25日
- 登録日時
- 2017/07/25 18:17
- 更新日時
- 2020/10/16 09:48
- 管理番号
- 1152
- 質問
-
解決
『東海道中膝栗毛』で、宿の者が「おはようございます」と声をかける場面があるが、実際にこの時代で「おはよう」という挨拶が使われていたのか。
※依頼者の記憶では、朝の挨拶に「おはよう」を使うことになったのは明治の時代からだ、とのこと
- 回答
-
使われていた。
・『暮らしのことば新語源辞典』山口佳紀/編 講談社 2008年(156772273 R/813.6/K)
※江戸時代では「これはお早う」など、相手が早く出てきたことに対する挨拶として使われていた
ものが、やがて朝早く会ったときに使うようになり、さらに朝の挨拶言葉となっていったとある。
・『江戸語大辞典』前田勇/編 講談社 2003年(154941222 R/818.3/E)
※「おはよう」の項目に、例として寛政年の洒落本『孔雀染勤記』から「おいらん、おはやう」を
あげている。また、「─御座います」の項目で、例として『東海道中膝栗毛』から宿屋の女房の台詞
「おはようございます」をあげている。
・『日本国語大辞典 第2巻 第2版 いろさ-おもは』
小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2001年(154241139 R/813.1/N2)
※「おはよう」の項目も『江戸語大辞典』と同じく、『東海道中膝栗毛』をあげている。
以上のことから、江戸(東海道中膝栗毛の)時代には、「おはよう」という朝の挨拶が使われていたと判断した。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 辞典 (813 8版)
- 方言.訛語 (818 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000219264