レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年06月13日
- 登録日時
- 2019/11/20 11:16
- 更新日時
- 2020/07/22 14:42
- 管理番号
- 埼熊-2019-090
- 質問
-
未解決
横溝正史の小説『八つ墓村』中の鍾乳洞のモデルとなった場所を知りたい。
- 回答
-
該当する資料を確認できなかった。
- 回答プロセス
-
1 参考図書を調査する。
2 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈八つ墓村〉〈鍾乳洞 & 岡山 & 新見〉で検索する。
《ウィキペディア》
「八つ墓村」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E3%81%A4%E5%A2%93%E6%9D%91 ウィキメディア財団)
「八つ墓村は鳥取県と岡山県の県境にある山中の寒村であると説明されている。」「『獄門島』の風物を教示してもらった加藤一(ひとし)氏に作品の舞台に適当な村として伯備線の新見駅の近くの村を教えてもらったところ、そこに鍾乳洞があると聞き、以前に外国作品の『鍾乳洞殺人事件』を読んだことがあることから俄然興味が盛り上がった。」とあり。
《新見市公式観光サイト え~とこ新見市》(https://www.city.niimi.okayama.jp/ 新見市)
「満奇洞(まきどう)」(https://www.city.niimi.okayama.jp/kanko/spot/spot_detail/index/3.html え~とこ新見)
昭和52年渥美清さん、平成8年豊川悦司さん、平成16年稲垣吾郎さんが金田一耕助役をした「八つ墓村」のロケ地になったとあり。
3 2の情報「八つ墓村」の参照資料を調査する。
『真説金田一耕助』(横溝正史著 毎日新聞社 1977)
p211-223「八つ墓村」考I-III
p212「小説の発想の原点となった、津山事件のあった村は現在でも実在する。」とあり。
p222-223「そのとき一さんが示してくれたのが「八つ墓村」のモデルになった村で、そこは伯備線の新見の近くらしい。そこに鍾乳洞があると聞いて俄然私の興味が盛り上がったのは、(略)私はわざと「八つ墓村」の舞台を、津山事件のあった村より、はるか遠くへ外しておいたのだが、それは雑誌や新聞で紹介された地方に相当するようである。」との記述あり。
4 《Google ブックス》(http://books.google.co.jp/ Google)を〈八つ墓村 & 鍾乳洞〉で検索する。
5 《ヨミダス歴史館》(読売新聞社)を〈八つ墓 & 事件〉〈八つ墓村 & 鍾乳洞〉検索する。
「[旅]新見(岡山) 大洞窟の造形美を堪能 荘園の隆盛しのべる美術館も」(東京新聞夕刊 2000年09月28日 14面)
「大正時代には観光洞として開発されていた鍾乳洞は、総延長四百五十メートル。横溝正史の「八つ墓村」のモデルになり」と記述あり。
出典についての記述なし。
6 《国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国会図書館)を〈八つ墓村〉で検索する。
「院庄の首なし地蔵・「八つ墓村」について現地を訪ねたい」(津山市立図書館 http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000032750)
7 6の情報の参考資料を調査する。
8 横溝正史の作家論を調査する。
『横溝正史研究 創刊号』(江藤茂博[ほか]編 戎光祥出版 2009)
p73-79 鍾乳洞についてモデルとなった場所ではなく、描写についての記述あり。
『横溝正史研究 2』(江藤茂博[ほか]編 戎光祥出版 2010)
p179-188 鍾乳洞の物語における重要性についての記述あり。
p186「『八つ墓村』の映画版では岡山県の満奇洞という鍾乳洞がロケ地となっている。」とあり。
『横溝正史研究 3』(江藤茂博[ほか]編 戎光祥出版 2010)
p73 ロケ地となった満奇洞の写真あり。
巻末カラーページp10-11「岡山県下の横溝正史作品マップ」に八つ墓村を始めとした、映像化された横溝正史作品のロケ地あり。
巻末p12「八つ墓村」に「作品の舞台は、鳥取県との県境とあり、鍾乳洞地帯で千屋牛も登場するから、新見市千屋付近と考えた」とあり。
9 《国会図書館オンライン》(https://ndlonline.ndl.go.jp/ 国会図書館)を〈雑誌記事:横溝正史〉で検索する。
「八つ墓村」」(『キネマ旬報 1996年11月上旬号』p39-69 キネマ旬報社 1996.11)
p40に「鳥取県と岡山県の境にある八つ墓村」という記述あり。
【その他調査済み資料】
『大衆文学事典』(真鍋元之編 青蛙房 1967)
『日本ミステリー事典』(権田萬治[ほか]監修 新潮社 2000)
『日本近現代文学案内』(日外アソシエーツ株式会社編 日外アソシエーツ 2013)
『日本現代小説大事典 増補縮刷版』(浅井清[ほか]編 明治書院 2009)
『日本文学地名大辞典 散文編上・下』(日本文学地名大辞典刊行会編 遊子館 2003)
『郷土資料事典 ふるさとの文化遺産 33 岡山県』(ゼンリン 人文社 1998)
『横溝正史の世界』(横溝正史著 徳間書店 1976)
『横溝正史読本』(小林信彦編 角川書店 1979)
『横溝正史(せいし)自伝的随筆集』(横溝正史著 新保博久編 角川書店 2002)
『ミステリーの系譜』(松本清張著 中央公論社 1975)
『横溝正史(せいし)に捧ぐ新世紀からの手紙』(角川書店編 角川書店 2002)
『小説現代 2008年9月増刊 46巻11号』(講談社 2008.9)
『八つ墓村は実在する』(蜂須敦著 ミリオン出版 2005)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2019年6月12日。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 日本-小説-研究
- 横溝 正史(ヨコミゾ セイシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 文学 地名
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000265469