レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年06月02日
- 登録日時
- 2009/06/02 11:35
- 更新日時
- 2014/08/06 11:12
- 管理番号
- 9895
- 質問
-
解決
明治・大正期の香川県の商業について(1 明治大正期の香川県の商業にはどのようなものがあるか 明治大正期の香川県の主要な商工業について知りたい)
- 回答
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1 明治大正期の香川県の商業にはどのようなものがあるか
次の資料に、関連があると思われる記述があった。
(1) 『香川県史 5(通史編 近代1)』(香川県/編 四国新聞社 1987年)
〔請求記号:K2100 K3 4-5〕
第四章殖産興業期の産業経済 第六節商工業と金融 三諸産業と金融機関に、明治十四年の、北海道開拓使による
調査、『西南諸港報告書』の記述を紹介している。
「北海道からの移入物産は、鯡粕・羽鯡・昆布・数の子等であり、鯡粕は那珂・多度・三野・豊田等の郡村へ転売され、
あとの羽鯡・昆布・数の子は、多度津・丸亀・琴平等で販売されている。こうした商業活動に従事しているのは、物産問屋
二八戸、仲買四二戸で、問屋は移入の物品を預かり、仲買を通じてその商品を売却するのが慣習であった。」
(400~401頁)
(2)『香川県史 6(通史編 近代2)』(香川県/編 四国新聞社 1988年)
〔請求記号:K2100 K3 4-6〕
第十二章資本主義の発展 第三節地場産業の振興 ・地場産業の状況に、大正期における薬行商人の活躍について
記述があった。(145~147頁)
(3)『香川県案内 第2版』(和田喜一/著 香川新報社 1924年)
〔請求記号:K2910 W2〕
同書は、大正13年に出版されたもので、「高松市沿革」の章の「実業家」には、自転車販売・酒類商・履物商・呉服商・
綿商・雑貨商・米穀商・呉服商・材木商・時計商・小間物商・紙商・砂糖商・乾物商・貴金属商・金物商・書籍商・菓子商が
紹介されている。(129~131頁)
2 明治大正期の香川県の主要な商工業について知りたい
次の資料に、関連があると思われる記述があった。
(1)『香川県案内 第2版』(和田喜一/著 香川新報社 1924年)
〔請求記号:K2910 W2〕
「産業施設」の章に、当時の香川県の工産物として、醤油・酒・麦稈真田・綿糸紡績・叺・製薬・機械製麦粉・砂糖・染料・
和紙・彫抜細工品・漆器・団扇及び扇子・素麺・マッチ・陶器・竹製品・傘を列記している。(78~89頁)
また、これらのうち主要なものとされているのは染色までで、和紙から後に挙げられているものは、香川県独特の工産物で
あるとしている。(83頁)
(2)『四国における地場産業の歴史と現状』(四国通商産業局総務課/編 『通産省公報 昭和56年1月5日』の
9~28頁所収)
〔請求記号:K6022 S2 2〕
3.香川の地場産業に、塩・砂糖・漆器以外に、江戸時代に始まり明治大正期を通じて製造された醤油と明治30年代に
始まった手袋が紹介されている。
- 回答プロセス
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まず、『香川県史 5(通史編 近代1)』および『香川県史 6(通史編 近代2)』を調査した。
回答にある『香川県案内 第2版』については、『香川県史』にその存在が紹介されていて
当館にも所蔵があり、出版年も大正13年であることから、質問に関する記述を得ることができた。
また、郷土資料の産業分野(具体的には当館郷土資料分類K6021)の書架を検索中、
『四国における地場産業の歴史と現状』を見つけ、香川県に関する記述を紹介した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 産業史.事情.物産誌 (602 8版)
- 四国地方 (218 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 香川県-商業
- 香川県-工業
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000055283