明治時代からの数の推移が一目でわかる資料は見つからなかった。
(1)美容所・美容師数(昭和23年~)
資料1 p.470「環境及び食品衛生監視対象施設数 (平成 12~16 年度末)」の表に、平成12年から平成16年までの各年の理容所と美容所の数が掲載されている。美容師数はなし。『東京都統計年鑑』の初号である4回(昭和27年)と、前身である『東京都統計書』(昭和24年~昭和26年の3回分)を確認したところ、資料2の『東京都統計書』昭和25年から理容所(昭和25年では理髪所)および美容所の数が掲載されている。
資料3の『東京府統計書』は、マイクロフィルムも含めれば明治時代から所蔵があるが、何冊か確認した限りでは、該当するような項目は見当たらなかった。
資料4 p.304-305「環境衛生営業施設数、区市町村別」の表に、理容所及び美容所の施設数のほか、理容師数、美容師数も掲載されている(平成16年3月31日現在)。この年鑑は昭和23年から所蔵しており、昭和23年版を確認したところ、p.17に「理髪及び美容」として、理髪師数、理髪所数、美容師数、美容所数が掲載されている。各年度を見れば昭和23年以降の数は把握できると思われる。2006年刊行分から「福祉・衛生統計年報」と「人口動態統計」に分離しており、理髪および美容は「福祉・衛生統計年報」に掲載されている。
(2)理髪・髪結・美顔術 人員数(明治36年~昭和16年)
『日本大百科全書』を見てみると、資料5の「理容」の項に、1901年(明治34)3月「理容営業取締規則」が警視令第11号で公布されたとあるので、警視庁の統計を調査したところ、資料6に「理髪業者警察署別」として、「理髪業者」と「女髪結」の人員が、「店舗ヲ有スル者」と「店舗ヲ有セサル者」とに分けて掲載されていることがわかった。以降、大正15年まで掲載あり。昭和2年からは「美容術営業警察署別」として、「理髪」「結髪」「美顔術」の人員が男女別に掲載されている。以降、途中で「衛生ニ関スル営業者市郡別」と統計の名称は変わるが、昭和16年まで掲載がある。