レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年04月02日
- 登録日時
- 2016/10/07 11:11
- 更新日時
- 2016/10/18 18:13
- 管理番号
- 福井県図20160402-1
- 質問
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解決
幕末期の50疋(ひき)は、現在ではだいたい幾らくらいになるか。
- 回答
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1疋=25文 1両=6500文~8000文 1両=4000円~10000円 なので、
50疋=1250文=おおよそ770円~1560円くらい となる。
ただし、江戸時代の貨幣価値については、場所や時代によってよく変わるのでいくらというのは非常に難しいとも書かれている。
- 回答プロセス
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1.『改訂増補 古銭語事典』337.2 オオカ p145に
「疋(ひき)- 10文を1疋、100文を10疋というようになった。(中略)徳川時代には1分銀一枚に相当し、後には25文を1疋とした」とある。
2.国会図書館リサーチナビ 「過去の貨幣価値を調べる」より
日本銀行金融研究所貨幣博物館HP内の「江戸時代の一両の現在価値はどのくらいですか」をみる。
http://www.imes.boj.or.jp/cm/history/historyfaq/a5.html
ここには、「米価から計算した金1両の価値は、江戸の初期で約10万円前後、中~後期で4~6万円、幕末で約4千円~1万円ほど」とある。
さらに「江戸時代の1両はいくら? 昔のお金の現在価値」
http://www.imes.boj.or.jp/cm/history/historyfaq/1ryou.pdf より
「1両の現在価値として江戸後期(1842年~)1両=銀60匁=銭6500文*幕末の実勢相場は1両が8000文を上回る状況 」 とある。
- 事前調査事項
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橘曙覧が春嶽公から歌の添削料として最低で50疋をもらったと聞き、現在ではいくらくらいになるのかと思った。
- NDC
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- 貨幣.通貨 (337 8版)
- 参考資料
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大鎌淳正 著 , 大鎌, 淳正, 1914-. 古銭語事典 改訂増補. 国書刊行会, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002580856-00 , ISBN 4336039070
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大鎌淳正 著 , 大鎌, 淳正, 1914-. 古銭語事典 改訂増補. 国書刊行会, 1997.
- キーワード
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- 幕末
- 貨幣価値
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000197877