レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年03月02日
- 登録日時
- 2013/05/20 10:36
- 更新日時
- 2013/08/01 15:33
- 管理番号
- 埼熊-2013-003
- 質問
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解決
「守(カミ)」は他に頭、「介(スケ)」は他に輔などと表わす。いろいろな表記があるが、それぞれの位の上下について知りたい。
- 回答
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四等官の位の上下はカミ(長官)、スケ(次官)、ジョウ(判官)、サカン(主典)の順になっている。四等官の表記はその官司により異なり、たとえば国の場合は「守、介、掾、目」、寮の場合は「頭、助、允、属」、省の場合は「卿、輔、丞、録」のようになっている。
表記とそれぞれの上下関係について記述のあった資料は以下のとおり
『日本史大事典 3』p918〈四等官〉の項あり。職種による表記の一覧あり。
『群書類従 5 系譜部』 p576-602「官職秘鈔 上下」あり。
p599-600諸国の守・権守・介・掾・目について記述あり。国司以外の職種にも、他表記の「かみ・すけ・じょう・さかん」が見られる。
p603-638「職原鈔 上下」あり
p630-631諸国の守・権守・介・掾・目について記述あり。国司以外の職種にも、他表記の「かみ・すけ・じょう・さかん」が見られる。
*「官職秘鈔」「職原鈔」については、『群書解題 5 官職部』(続群書類従完成会 1982)に解説あり。
『国史大系 22 律』令義解p20-63「職員令」あり。
p60-62に、大国・上国・中国・下国の四等官について記述あり。国司以外の職種にも、他表記の「かみ・すけ・じょう・さかん」が見られる。
p149-167に「考課令」あり。
p164-165に国司に関わる考課令あり。
*詳しくは以下の「令集解」参照
『国史大系 23 令集解』(黒板勝美、国史大系編修会編輯 吉川弘文館 1996)p164-166 大国・上国・中国・下国の四等官
『国史大系 24 令集解』(黒板勝美、国史大系編修会編輯 吉川弘文館 1966)p641-643 国司に関わる考課令
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『日本史大事典 3』(平凡社 1993)
- 『群書類従 5 系譜部』(塙保己一編纂 続群書類従完成会 1987)
- 『国史大系 22 律』(黒板勝美、国史大系編修会編輯 吉川弘文館 1966)
- キーワード
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- 位階
- 日本-歴史-中世
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000131465