レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年09月24日
- 登録日時
- 2016/06/17 16:28
- 更新日時
- 2017/06/28 13:43
- 管理番号
- M0278
- 質問
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解決
石川啄木が函館に滞在した際に懇意にしていた吉野白村という人物が、石川啄木のすすめで釧路を訪れ、生涯を釧路で過ごしたらしい。
吉野白村に関することをなんでもいいので知りたい。
- 回答
-
本名・吉野章三。宮城県柴田郡舟岡村出身。大正7年6月没。胸の病で、享年38歳だった。
啄木が函館に来て初めて出逢った文学人であり、函館東川小学校の教員をしていた。苜蓿社の主要メンバーの1人。
啄木は函館滞在時は白村と度々逢っていたほか、釧路にやってきてからも白村を釧路に呼ぼうと考えていたなど、白村の人柄を大変気に入っていた。それは啄木が釧路に滞在していた間には叶わず、白村は明治41年8月17日函館東川小学校から釧路天寧小学校・校長として赴任。そのとき啄木は既に上京していた。
校長として赴任したが、実際は生活が苦しく後に退職し、釧路運輸事務局に勤める。生涯をそこで務め、前述のとおり大正7年に亡くなった。
釧路に来てからの文学活動は、天寧(現在の遠矢)町から遠かったためか、大正元年・秋の「ザクロ会」で「石川啄木と明星派」という内容の話をしたこと、大正2年創刊のザクロ会機関誌「凍野(つんどら)」創刊号に寄稿して以来、ほとんど作品を出していない。
なお、下記の資料を参考した。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 『石川啄木 その釧路時代 (釧路新書第7巻)』鳥居 省三/著, 釧路市史編さん事務局/編, 1980. K 080/K/7 (資料コード:211121880)
- 『釧路文学運動史 明治・大正編 (釧路叢書第6巻)』鳥居 省三/著, 釧路市史編纂事務局/編, 1964. K 080/K/6 (資料コード:213978820)
- 『啄木と函館』阿部 たつを/著, 桜井 健治/編, 幻洋社, 1988. K 902.8/A (資料コード:210941278)
- 『石川啄木と北海道 その人生・文学・時代』福地 順一/著, 鳥影社, 2013. K 902.8/F (資料コード:216542944)
- 『啄木と釧路 心ときめく76日間』石川啄木記念館/編, 石川啄木生誕110年記念事業実行委員会, 1996. K 902.8/I (資料コード:215554629)
- 『紅苜蓿』 函館市文化・スポーツ振興財団, 1991. K 905/H/1 (資料コード:①213078005/②213078014/③213078023/④213078032⑤213078041/⑥213078050/⑦213078069)
- 『凍野』(第1~7号・9~10号合本製本) 大澤 久吉/編, ツンドラ社, 1913. K 905/T (資料コード:214227617)
- キーワード
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- 吉野白村
- 吉野章三
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000193528