レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年07月18日
- 登録日時
- 2022/04/28 10:06
- 更新日時
- 2022/04/28 10:06
- 管理番号
- 福郷-169
- 質問
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解決
刀の茎(なかご)表に「筑州久留米住宏綱」、裏に「天保十年二月日」とある。この刀を製作した「宏綱」という刀工についてどういう人物か分かる資料はないか。
- 回答
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参考資料1『久留米市史 第2巻』p.1067-1069
「第7章 近世の宗教と教育・文化、第4節 文芸と美術工芸の振興」中「筑後の刀工」に、「青木清煕の嫡男清綱は通称伍郎、原古賀町に分家し、本家と区別するために檍(あおき)と改姓した。江戸の長運斎綱俊の門に入って修行し、初めは宏綱と銘した。また、誠心斎を冠した作もある。安政六年(一八五九)十二月に没した。」とある。
参考資料2『郷土研究 筑後』第1巻第2号p.4
「久留米刀工と金工(二)」に、「清綱は五郎と稱し分家して原古賀町に住す、分家と共に本家靑木との區別上檍と改姓せり、初めは宏綱と銘せしが後清綱と改む、誠心齋を冠せしものあり、江戸長運齋綱俊の門に入り修業、直刄ものに上出來多き樣なり、安政六年十二月廿日、五十五、六歳を以て病歿法號は義德院賢譽淸綱信士。(略)尚ほ實物に徴するに天保十五年迄は宏綱銘、その後弘化、嘉永、安政は清綱銘なり、察するに弘化改元と共に清綱と改名せしには非ざるか。」とある。
- 回答プロセス
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市町村史、郷土雑誌を調査
- 事前調査事項
- NDC
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- 金工芸 (756)
- 参考資料
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久留米市. 久留米市史 第2巻. 久留米市, 1982.(自館資料コード1101894135)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001606263-00 - 郷土研究筑後 復刻版 昭和7年12月-平成8年3月 1巻1号-1巻4号 第1分冊 郷土研究筑後復刻委員会(自館資料コード1206439493)
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久留米市. 久留米市史 第2巻. 久留米市, 1982.(自館資料コード1101894135)
- キーワード
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- 久留米
- 刀工
- 清綱
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000315550