レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年08月11日
- 登録日時
- 2015/12/09 14:53
- 更新日時
- 2015/12/09 14:57
- 管理番号
- 0131224274
- 質問
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解決
「日本国語大辞典 第12巻」によると、「俳諧手桃灯」に“妙丹(みょうたん)”という柿がでてくるらしい。「日本国語大辞典」で“<略>”となっている部分を確認したい。
- 回答
-
「俳諧手桃灯 上・中」は歳時記のようなものであり、月ごとの年中行事や事物が書かれている。
“九月”の部分は“寒露”や“菊月”など、月の異称と思われる言葉ではじまり、“重陽の宴”や“太秦祭”、“神田明神祭”などの行事が続き、その後に“菊”、“紅葉”、“楓”などの事物がさらに続きます。
事物はそれぞれ細かく品種や言い回しなどがさらに続くものもあり、“柿”に関しては、“じゅくし”“こねり”“串柿”“木?ハし”“つるし柿”“筆柿”“めうたん”“志ぶ柿”“柿?く”“柿餅”とありました。(?の部分は読み取れず)
この“柿”の後は“御所柿”や“栗”に続き、“九月”が終わると“冬”と“十月”に移っていきます。
当館の所蔵資料と版は違いますが、デジタル公開されている資料もあります。
立命館大学「古典籍閲覧ポータルデータベース」内「俳諧手挑灯」
該当するページは47ページ(34丁目)にあたります。(http://www.dh-jac.net/db1/books/results1024.php?f1=sakBK05-0005&f12=1&enter=portal&skip=46&-max=1&enter=portal 2015.8.11最終確認)
「国立国会図書館デジタルコレクション」内「俳諧手挑灯」
該当するページは33コマ(32丁目)にあたります。(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/875448 2015.8.11最終確認)
- 回答プロセス
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日本国語大辞典で“みょうたん”の項目を確認
みょう-たん[妙丹]、柿の品種。
*俳諧・手挑灯(1745)中「九月<略>柿<略>筆柿 めうたん しぶ柿」
当館所蔵の「俳諧手桃灯 上・中」(俳山亭文庫書解No.365)を確認すると、中の18丁目に該当の記述あり。
ネット検索で立命館大学の「古典籍閲覧ポータルデータベース」でデジタル化された「俳諧手桃灯」と「俳諧手挑灯」がヒット。
「俳諧手桃灯」は当館における“下”で、「俳諧手挑灯」が当館における“上・中”にあたる。
国立国会図書館サーチでデジタルコレクションがヒット。
- 事前調査事項
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日本国語大辞典 第12巻(第2版)の“みょうたん”の項に「俳諧手桃灯」が記載されている。
- NDC
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- 果樹園芸 (625 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 柿
- 俳山亭文庫
- 俳句
- 妙丹
- 俳諧手桃灯
- 俳諧手挑灯
- 照会先
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- 立命館大学「古典籍閲覧ポータルデータベース」(http://www.dh-jac.net/db1/books/results1024.php?f1=sakBK05-0005&f12=1&enter=portal&skip=46&-max=1&enter=portal )
- 国立国会図書館デジタルコレクション(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/875448 )
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000185335