レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/06/19
- 登録日時
- 2007/12/01 02:12
- 更新日時
- 2008/01/04 08:26
- 管理番号
- 埼久-2007-026
- 質問
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解決
四つ葉のクローバーができるしくみ(原因、確率など)が知りたい。
- 回答
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1 原因
所蔵図書・雑誌には記述が見あたらなかったが、同様の質問に専門家が答えた下記2件の情報を紹介する。2件とも植物発生遺伝学研究者の塚谷裕一氏が回答。
①「ののちゃんのふしぎ玉手箱」(『朝日新聞 2005年3月5日』夕刊6面)に「四つ葉のクローバーはなぜ四つ葉なの?」という質問が掲載されており「原基という葉の赤ちゃんや遺伝子に異変が起きている」と説明がある。
②日本植物生理学会のウェブサイト( http://www.jspp.org/ 2007/06/19最終確認) 内の「みんなのひろば」に質問コーナーがあり、「四葉のクローバーと突然変異について」という質問が掲載されている。
四つ葉のクローバーの発生理由として、以下2通りの説明があり。葉の原基(げんき)は「非常にデリケート」で、「その部分が踏まれたりして傷ついたり、あるいは逆に栄養が多すぎたりすると」発生する。また、園芸店などで売られている高い確率で四つ葉になる品種は「突然変異のため、3つ1セットにする仕組みそのものが変化してしまったもの」と記述あり。
2 確率
自然界における確率について確認できる資料は見あたらなかった。
園芸用の品種については、四つ葉が比較的多い品種という「クロバツメクサ」は「四つ葉が鉢植えの1~2割」(『読売新聞 2006.2.21』朝刊39面)、「鉢植えの1割程度が四つ葉で、日差しが強くなるこれからの季節は、もっと増えるという」(『読売新聞 2005.4.8』朝刊23面)などの取材記事があった。
内容は確認していないが、「シロツメクサ」の多様性(葉が多い性質)についての博士論文とその所蔵情報を参考までに紹介した。
小原繁男(オバラシゲオ)「Trifolium repens L.における多様性形質の研究」
(授与大学名:北海道大学 授与年:1981 授与学位:農学博士 国会図書館所蔵)
- 回答プロセス
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植物関係NDC分類〈47〉の図鑑および読み物を〈クローバー〉〈シロツメクサ〉で調べるが、四つ葉のクローバーに関する記述は見あたらず。
《NDL-OPAC(雑索)》を〈四つ葉〉〈クローバー〉で検索、所蔵雑誌記事にあたるが記述なし。
《Google》を〈四つ葉〉〈クローバー〉で検索、関連記述のあるサイト数件および朝日新聞の質問コーナーの記事がヒットする。その回答者塚谷裕一氏の著書で所蔵資料にもあたるが記述なし。
※『牧野新日本植物図鑑 改訂増補』(北隆館 1989)より「Trifolium repens L.」の和名は「シロツメクサ」。
- 事前調査事項
- NDC
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- 蔬菜園芸 (626 9版)
- 植物学 (470 9版)
- 確率論.数理統計学 (417 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- クローバ
- 植物学
- 変異
- 確立論
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000039904