レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年12月13日
- 登録日時
- 2021/02/19 17:59
- 更新日時
- 2021/02/27 10:26
- 管理番号
- 県立長野-20-096
- 質問
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解決
現在の山梨県にあたる地域から出て志久見郷(現在の長野県下水内郡栄村)を支配していたという市川(市河)氏の家紋を知りたい。
- 回答
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参考資料1のp235には左(向き)三つ巴の図が掲載されている。
同書p243には市河氏は上杉氏の米沢、会津への移封に従い米沢へ移住し、米沢上杉藩士の記録である『米府鹿子』(べいふかのこ)の「市川氏」の項に「滋野氏・本領信濃」で、家紋が「三つ巴」と記載されている、とある。
国立国会図書館デジタルコレクションでは、『米府鹿子』第1巻(インターネット公開資料 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2562336)がインターネット公開されており、55コマで市川氏を「本国信濃紋所三ツ巴」とあるものが閲覧できる。(参考資料2)
- 回答プロセス
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1 『長野県姓氏歴史人物大辞典』 角川書店 1996年 当館請求記号【N288/158】を確認。p667に「市川・市河 いちかわ」の項がある。「一 中世初期から奥信濃を本拠にした豪族の市河氏がある。出自は藤原氏。本貫の地は甲斐市川で」、「高井郡志久見郷(栄村)を本拠」とあり、このことを指すと思われる。また武田家に属した後、武田氏滅亡後は上杉家に属し、上杉家の会津転封に従ったという記載がある。
同書巻末には資料編として「長野県の家紋」があるが、こちらからはわからない。
2 上記の記述から市河氏や中世の武士に関する資料を検索して確認。
参考資料1に該当の記載がある。
また、その記述をもとに国立国会図書館デジタルコレクションを確認。(向きに関する記述はない。)
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288)
- 参考資料
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田中豊茂編著 , 田中, 豊茂. 信濃中世武家伝 : 信濃武士の家紋と興亡. 信濃毎日新聞社, 2016.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I008823672-00 , ISBN 9784784072989 (参考資料1) -
日雄 , 日雄. 米府鹿子 5巻 [1]. 光彰山清玄写, 1846.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001285399-00 (参考資料2)
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田中豊茂編著 , 田中, 豊茂. 信濃中世武家伝 : 信濃武士の家紋と興亡. 信濃毎日新聞社, 2016.
- キーワード
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- 家紋
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000294011