レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月17日
- 登録日時
- 2012/02/17 12:13
- 更新日時
- 2013/06/25 13:04
- 管理番号
- 20120217-10
- 質問
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解決
常世国について知りたい。
- 回答
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『国史大辞典』に次の情報があった。
とこよのくに【常世国】
「常住不変の異郷。常世郷とも書く。『古事記』の神話に国作りを終えた少名毘古那神(少彦名命)が常世国へ渡ったと記し、『日本書紀』の神話では淡島に至り粟茎にはじかれて常世郷に至ったと伝える。(以下略)」
参考文献:
『定本柳田国男集』一
『折口信夫全集』一
伊藤幹治「他界観念」(上田正昭編『講座日本の古代信仰』一所収)
国立音楽大学附属図書館様より、下記文献の情報提供をいただきました。
鈴鹿千代乃「神話に見る他界観 常世の国」『神葬祭総合大事典』p22-26
(雄山閣出版株式会社 平成12) ISBN:4639016700
- 回答プロセス
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Yahoo!百科事典[日本大百科全書(小学館)]に次の情報があった。
常世国(とこよのくに)
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%B8%B8%E4%B8%96%E5%9B%BD/ (2012/02/17確認)
「「立山(たちやま)に降りおける雪をとこ夏に見れども飽(あ)かず神(かむ)からならし」(万葉集)の例にみられるように、恒常不変の意の「常」の文字と結び付いて永久不変の意をもつまで、この「とこ」の語は日本語では「高」と通じる賛辞であった。常夏(とこなつ)が真夏(まなつ)であるように、常世国は本国ともいうべき世界であり、沖縄諸島のニライ・カナイと似た世界であったかもしれない。その場所は、常世国の神と考えられる少彦名神(すくなひこなのかみ)が海上を漂い着く話(記紀)、海神の女を母とする御毛沼命(みけぬのみこと)が波の穂を踏んで常世国に渡る話(神武(じんむ)条)、浦島子(うらしまのこ)が海界(うなさか)を過ぎて常世国に至る話(万葉集)などを総合すると、遠く海のかなたに存在すると観念されていた海洋的他界であったことがわかる。(以下略)」
- 事前調査事項
- NDC
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- 神話.神話学 (164 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 神道史大辞典 / 薗田稔, 橋本政宣編 吉川弘文館 , 2004 ISBN:4642013407 p.732
- 日本神話事典 / 青木周平[ほか]編 大和書房 , 1997 ISBN:4479840435 p.225
- キーワード
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- 常世国(とこよのくに)
- 照会先
- 寄与者
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- 国立音楽大学附属図書館
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000101884