レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20190930
- 登録日時
- 2020/03/17 00:30
- 更新日時
- 2020/03/17 16:51
- 管理番号
- 中央-2019-21
- 質問
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解決
市島春城が自身の著作の中で、東京府が新聞社の社長を呼び出し、新聞は敏速であるべきで、かつ高価ではいけないと叱ったという内容の記事が新聞に載った、と紹介しているらしい。出典は不明。春城が紹介した新聞記事を見たい。
- 回答
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『東京日日新聞』1872(明治5)年3月15日に該当する記事が掲載されていた。
都立中央図書館では資料1、2を所蔵している。
調査の経過は次のとおり。
まず市島春城について調べるため、「whoplus(フー・プラス)」の人名検索でキーワード<市島春城>を条件に検索したところ、衆院議員や読売新聞主筆、早稲田大学図書館長などを歴任した著述家で、本名は市島謙吉であることがわかった。(最終検索日:2020年2月1日)
次に市島春城(謙吉)の著作を調べた。
都立図書館蔵書検索を著者典拠<市島春城>で検索した結果から、書名や目次等で新聞に関する文章が収録されている可能性が高いと思われる資料の内容を確認した。
このうち、都立多摩図書館所蔵の資料3に収載されている『漫談明治初年』のp.40-45「新聞紙の奇観」の中に、p.41「記事の敏速を諭示された明治初年」という短文が掲載されており、「明治五年三月十五日の東京日々新聞を見るに、新聞の持主が東京府庁へ召喚され、記事に就て説諭を受けたことが載つてゐる。」と記載されていることがわかった。続けて新聞記事も引用されており、「之れに加ふるに高価たり。」という記述もあり、お探しの内容に合致する。
そこで1872(明治5)年3月15日の『東京日日新聞』の所蔵を調べたところ、資料1、2が見つかった。
それぞれ内容を確認すると、質問と同内容の記事が掲載されていた。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (071 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】日本初期新聞全集 36巻 (明治5年3月)
- 【資料2】毎日新聞 1号 (明治5年2月~12月)
- 【資料3】市島春城随筆集 第5巻 / 市島 春城/著 / クレス出版 / 1996.5<9146/ 6330/ 5>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000275918