レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2022/03/19 15:52
- 更新日時
- 2022/03/20 17:50
- 管理番号
- 2020事例-28
- 質問
-
解決
仙台藩としては珍しいコースを辿った、安永九年の参勤交代の帰りの経路がわかる記録を探している。
- 回答
-
仙台藩の帰りの経路は主に奥州街道と決められていたが、鹿島詣や仙台領飛地の龍ケ崎(現在の茨城県龍ケ崎市)の巡見を目的とした江戸浜街道の通行が 4 回だけあった。五代吉村の享保十三年(1728)、元文元年(1736)と七代重村の安永七年(1778)、九年(1780)である。九年の記録には重村が記した「鹿島道の記」があり、『仙台藩道中物語』に部分的だが簡潔な内容の記載がある。
また、随伴した伊達家着座の重臣・高野家の嫡子統兼もこの時のことを『安永八・九亥子江府日記』に残しており、こちらの内容は『蔵王町史』で知ることができる。どちらも読みやすい現代語である。
これらの記録に記された宿場名・富岡宿を『福島県の地名』で調べてみると、[浜街道に近世に置かれた宿場]で、[安永九年 1780」[仙台藩主伊達重村が当地の郷氏猪狩岡右衛門宅に泊まる]の記載がみつかった。
- 回答プロセス
-
安永九年は七代重村(徹山公)の時代である。藩公式の史料として六代治家記録を提供したかったが、内容そのままの資料は当館には所蔵がない。主題を参勤交代に絞って改めて探してみると、重村が著した『鹿島道の記』と重村に随伴した高野統兼が残した日記があることがわかった。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本史 (210)
- 東北地方 (212)
- 日本 (291)
- 参考資料
-
- 『仙台藩道中物語』 高倉 淳/著 今野印刷 1997 年
- 『蔵王町史 通史編』 蔵王町史編さん委員会/編 蔵王町 1994 年
- 『日本歴史地名体系 7 福島県の地名』 平凡社 1993 年
- 『仙台藩歴史事典 改訂版』 仙台郷土研究会/編 2012 年
- 『仙台藩の参勤交代』 渡邊 洋一/著 歴研 2016 年
- 『蔵王町史 通史編』 蔵王町史編さん委員会/編 蔵王町 1994 年
- 『仙台藩道中物語』 高倉 淳/著 今野印刷 1997 年
- キーワード
-
- 仙台藩
- 参勤交代
- 伊達重村
- 鹿島道の記
- 猪狩岡右衛門
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000313796