レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年02月12日
- 登録日時
- 2021/06/11 17:01
- 更新日時
- 2021/07/14 08:24
- 管理番号
- 京歴-595
- 質問
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京都町奉行所の判決記録が見たい。
- 回答
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お探ししたが見つけられなかった。
『日本都市生活史料集成 1(三都篇 1)』(①)に「京都所司代や京都町奉行所の記録・文書が皆無といってよい現状」(p.18)、「京都町奉行所の記録が発見されていない現在」(p.20)と書かれており、判決記録は残っていない可能性が高い。
判決などについては、残されている町奉行所関係の資料から類推するほかない。
<京都町奉行所関係の資料> (いずれも翻刻)
・「京都覚書」「古久保家日記」『三都篇 1』(①)(pp.223-334)
・『京都町触集成』(②)
・『京都御役所向大概覚書』上巻・下巻(③)
・『京都東町奉行日記』(④)安政三年編、安政五年編
・歴史資料課「京都町奉行所関係資料集1~5」『資料館紀要』(⑤)No.37~No.41
<刑罰について>
・『京都町触の研究』(⑥)(pp.97-107)には、板倉勝重・重宗、父子の京都所司代在職中における施政の大要を記した『板倉政要』から罪科の一部と『京都御役所向大概覚書』から罪刑規定とが翻刻されている。
<読み物的なもの>
・『都のべからず物語』(⑦)・・・判決記録ではないが、あとがきによれば、上述の『京都町触集成』(②)から町民に深く関わる町触を選んで紹介したという。
<京都所司代のもの>
・熊倉功夫「『板倉政要』第六巻~第十巻 裁判説話の部」『歴史人類』(⑧)No.15(pp.155-197)・・・京都大学所蔵『板倉政要』を底本に第6~10巻を翻刻したもの。
- 回答プロセス
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日本十進分類(NDC):322(法制史)と210.5(近世日本史)のあたりの棚を見る。
当館の古文書担当にも相談した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216 10版)
- 法制史 (322 10版)
- 参考資料
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- ①「京都覚書」「古久保家日記」『日本都市生活史料集成 1(三都篇 1)』原田 伴彦/[ほか]編集 学研 1982 (当館請求記号:||210.088||N71||1)
- ②『京都町触集成』巻1~13, 別巻1~3 京都町触研究会編 岩波書店 1983-2017 (当館請求記号:K1||322.15||Ky6||1~16)
- ③『京都御役所向大概覚書』再版 上~下巻(清文堂史料叢書 ; 第5,6刊)岩生成一監修 ; 岡田信子 [ほか] 校訂 清文堂出版 1988 (当館請求記号:K1||322.15||Ky6||1~2)
- ④『京都東町奉行日記』安政3年編,同5年編 岡部 豊常著/鈴木 里行編 新人物往来社 1995,1994 (当館請求記号:K1||210.58||O37||)
- ⑤『資料館紀要』No.37(2009)~No.41(2013) 京都府立総合資料館編 京都府立総合資料館 (当館請求記号:||シリヨ||K)
- ⑥『京都町触の研究』京都町触研究会編 岩波書店 1996 (当館請求記号:K1||322.15||Ky6||)
- ⑦『都のべからず物語』藤原 みてい絵/三浦 隆夫文/京都新聞社編 京都新聞社 1995 (当館請求記号:K1||322.15||Mi67||)
- ⑧『歴史人類』No.15(1987) 筑波大学歴史・人類学系編 筑波大学歴史・人類学系 (当館請求記号:||レキシ)
- キーワード
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- 町奉行
- 判決
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000300184