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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000101447
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
OSPR11090107
事例作成日
(Creation date)
2011/09/28登録日時
(Registration date)
2012年02月13日 02時00分更新日時
(Last update)
2012年02月14日 14時20分
質問
(Question)
1960年代前半に、東京の山谷において、山谷福祉奉仕団の文化部として「文化を育てる会」が設けられその活動の一環として会誌「クラルテ」を発行していたようです。

質問 1.「クラルテ」は何号まで発行されていたか?
2.所蔵館・所蔵施設がないか?何号を所蔵しているか?閲覧可能か?
3.「文化を育てる会」はほかに発行物はなかったか?

1962年~63年にかけて創刊号、2号が発行されているようです。
回答
(Answer)
申し訳ありませんが、1.何号まで発行していたか、2.所蔵館・施設、3.「文化を育てる会」の発行物は分かりませんでした。

以下調査結果をご報告いたします。
1.朝日新聞 昭和37年6月26日 16面(東京版)
にクラルテ創刊の記事がありました。
「山谷に芸術家の機関紙 労働者の町-山谷の”芸術家”たちの雑誌が誕生した。
同地区に十一年、ニコヨン生活をしながらドン底人生を歌う詩を書き、いまは山谷福祉奉仕団の世話役をやっている山本潔さんを中心に、山谷住まいの働く”芸術家”たちがさいきん結成した「文化を育てる会」の機関誌で、その名はフランス語で、「光」を意味する「クラルテ」。二十三日、タイプ印刷、三十二ページの創刊号五百部がすりあがった。
内容は、若いころピアニスト、音楽評論家として華やかに活躍、いまは失対で働きながら翻訳をやっている音楽家鈴木賢之進さんの随筆、これも失対にいる、かつて浅草六区の演出家だった人の戯曲、サンドイッチマンをしている青年の山谷生活の断面を書いた小説、ニコヨンの画伯の詩...などで、表紙の画は山本さんが描いている。
発刊を前にして、発起人以外の一般の山谷の人たちにもひろく投稿をよびかけたが、あまり集まらなかった。しかし、山谷福祉奉仕団の資金でこれから毎月一冊ずつ出していく予定なので、こんごは一般の働く人たちの作品をできるだけのせていきたいという。
大阪の釜ヶ崎地区の人たちが出している「はだか」とも連絡がつき、こんご原稿を交換する約束もできて、関係者は「名の通り、いままでこういったものがなかった山谷に一筋の光をさしこむ雑誌に育てたい」となかなかの意気込み。」
創刊号の表紙の写真も掲載されています。

記事の複写がご入用の場合はWEB複写でお申込み下さい。
蔵書検索画面(コード検索 タイトルコード)で朝日新聞縮刷版のタイトルコードで検索していただき、右上に複写ボタンがあるので、そちらからお申込み下さい。

2.大阪府立図書館を含め、国立国会図書館、大学図書館、東京都立図書館を探しましたが、残念ながら「クラルテ」を所蔵している館は見つかりませんでした。

『寄せ場文献精読306選:近代日本の下層社会』 日本寄せ場学会年報編集委員会/編 日本寄せ場学会 2004.5
「東京の都市問題に関しては(略)東京市政調査会市政専門図書館が多くの著書を持っている」(p.427)とあったので、東京市政調査会市政専門図書館に照会しましたが、「クラルテ」「文化を育てる会」の情報は得ることができませんでした。
東京市政調査会市政専門図書館が福祉資料を多数揃えている城北労働・福祉センターに照会してくださったのですが、こちらでも分かりませんでした。

『寄せ場文献精読306選』(p.182)で、『山谷「現況と歴史」』(東京山谷城北福祉センター 1971.5)には山谷において発行されてきた雑誌についての情報もある。」とあったので、資料を所蔵している東京都立図書館に照会しましたが、「クラルテ」に関する記述はない、とのことでした。(『東京:日雇・浮浪者. 22』近現代資料刊行会, 2007.4. -- (資料集昭和期の都市労働者 ; 1) に収録されている『山谷「現況と歴史」』を確認してもらう。)

『山谷ドヤ街 1万人の東京無宿』 神崎清/[著] 時事通信社 1980
 p.263「山谷が生んだ雑誌のうちで、失対労働者の『失業都市』、鈴木賢之進の『クラルテ』、丸岡忠三の『どんぞこ』、武藤たけしの『裸賊』は、現物をまだ見ていない。」とありました。

3.「文化を育てる会」の発行物は分かりませんでしたが、山谷福祉奉仕団に関する記述が見つかりましたので、お知らせいたします。
『朝日ジャーナル11(14)』 1969.4
p.104「「山谷解放の」虚像と実像」石川巌
「一匹狼 梶大介 (略)山谷での最初の運動は、保育活動、労働者の雑誌作り、山谷裁判の被告救援などで、それまで山谷福祉奉仕団という旅館組合のイキのかかったお助け団体しかなかった山谷でははじめての労働者側に立った運動として注目されることになった。」

『山谷戦後史を生きて 上:最下層の系譜』 梶大介/著 績文堂 1977
p,41「一九五九年(昭和三四)二月発足した「山谷福祉奉仕団」がそれだ。ドヤ組合長帰山仁之助が会長だが、一畳に二人を住まわせてさんざん労働者からしぼりあげながらなんの福祉だ(中略)その帰山を助けたのが、「全日本自由労働組合」の山本潔だ。」
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
社会病理  (368 8版)
参考資料
(Reference materials)
『朝日新聞縮刷版』 1962(昭和37)年6月<492>(朝日新聞社)(ページ:592)
『寄せ場文献精読306選:近代日本の下層社会』 (日本寄せ場学会年報編集委員会/編 日本寄せ場学会 2004.5 )(ページ:427,182)
『山谷ドヤ街 1万人の東京無宿』 (神崎清/[著] 時事通信社 1980 )(ページ:263)
『朝日ジャーナル11(14)』 1969.4(ページ:104)
『山谷戦後史を生きて 上:最下層の系譜』 (梶大介/著 績文堂 1977)(ページ:41)
東京市政調査会市政専門図書館(2011.9.30現在) (ホームページ: http://www.timr.or.jp/lib.html )
城北労働・福祉センター(2011.9.30現在) (ホームページ: http://homepage3.nifty.com/johoku/ )
キーワード
(Keywords)
スラム
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
その他
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000101447解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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