レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年11月11日
- 登録日時
- 2013/05/09 16:16
- 更新日時
- 2013/05/09 16:19
- 管理番号
- 福井県図-20121111
- 質問
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解決
近代文学の中で、日野川を舞台にしたものは何かないか。(室生犀星が犀川を、泉鏡花が浅野川のことを書いたように)
小説には限らない。
- 回答
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泉鏡花の「水鷄(くひな)の里」や「白鬼女(しらきじょ)物語」などを紹介。
- 回答プロセス
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文学総記を中心に調べる。
1.『ふくい文学の旅』(朝日新聞福井支局/編 北荘文庫 1967)p225-228に泉鏡花が、武生近在を舞台にしたものに「栃の実」「白鬼女物語」「水鷄の里」「雪霊記事」「雪霊続記」「雪の翼」などがあると紹介されている。また、p252には、与謝野鉄幹の『寛遺稿歌集』に日野川を詠った歌「まだらにも日野川の洲にもみぢして美しニ尺三尺の茅」が紹介されている。
2.『鏡花全集』に収録されているものにあたる。「水鷄の里」が日野川が一番出てくる。「白鬼女物語」は触れる程度。(昔、日野川の中下流域を白鬼女川とよんだ)
3. 『寛遺稿歌集』については、所収されている全集が当館未所蔵のため、他の歌は確認できず。
4.他に『えちぜんわかさ文学館』(則武三雄/著 松見文庫 1971)も調べるが、p248-250に『ふくいぶんがくの旅』と同様のものが紹介されているに留まる 。
5.『本の中のふくい』和田稔/著 福井新聞社 1979 p209に、日野川が出てくる小説『虚空遍歴』山本周五郎/著 新潮社 1963が紹介されているものの、現代文学なので除外。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (91)
- 参考資料
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- 泉鏡花. 鏡花全集 巻6. 岩波書店, 1941. (当館請求記号 918.6/I/1-6, 当館資料番号 1010777165)
- キーワード
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- 日野川
- 近代文学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000131108