レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/5/6
- 登録日時
- 2016/03/29 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:30
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-000050
- 質問
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解決
【少女名作シリーズについて】 偕成社の少女名作シリーズが90年代以降絶版になった理由について考察した学術論文はないか。
- 回答
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CiNiiで「少女名作シリーズ」を検索したところ、ヒットせず。
再度CiNiiで「少女名作」を検索したところ、次の論文を見つけた。
『千葉大学教育学部研究紀要 54』「「少女名作」という発想-戦後の再話叢書の一側面-」佐藤宗子/著(機関レポジトリで閲覧可能)
要点は以下の通り。
・1950-1970年代を中心に、「少女」向けの叢書がいくつかの出版社から刊行された。戦後的な「教化」「啓蒙の観点で世界の名作を翻刻・紹介したもの。既成の「少女小説」(感傷的なもの)イメージに対する嫌悪・忌避が背景にある。次第に版を変えるとともに「伝統」「古典」的な作品群中心になる傾向がある。
・偕成社の「少女名作シリーズ」は、1989-1990年にかけて「新編少女世界名作選」として装い新たに登場する(絶版というより、次の新しいシリーズに継承されたということ)。
『偕成社五十年の歩み』(119385182)p.125
・1957年(昭和32)世界少女名作全集刊行、少女名作シリーズの刊行は年表によれば1974年のことである。刊行の経緯には特に触れられていない。
・昭和40年代の終わり頃からオリジナル絵本が出版の主流となり、シリーズ主義を意識的に避けるようになった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 文学 (9 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000190024