レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:03
- 更新日時
- 2012/07/20 02:03
- 管理番号
- 滋2011-1721
- 質問
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解決
「にほの海やかすみてくるる」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に、和歌の全文は「にほの海やかすみてくるる春の日にわたるも遠しせたの長橋」で、歌の意味は「にほの海がかすみながら暮れる春の日に、こころもの憂く、渡るのにも遠い瀬田の長橋よ。」であると記されています。また同資料には、作者は「藤原為家」で、略歴は「鎌倉期歌人。十二-十三世紀の人。藤原定家の子。母は内大臣実宗女。幼名三名(みつな)。五歳叙爵、八歳元服、以後為家を名のる。建治元(一二七五)七八歳没。承元元(一二〇七)一〇歳より後鳥羽院に祇候(しこう)、順徳天皇即位後は主として近習として仕えた。仙洞・宮中では特に蹴鞠の才によって寵遇をうけ、承元三、一二歳侍従、同四左少将、建保四(一二一六)左中将と昇進を重ねたが学問・歌作の修練を怠り、しばしば定家を嘆かせた。二四歳の時、貴族階級にとっての一大事である承久の乱が起ったが、その後も官途は順調、四四歳で権(ごんの)中納言となり父を凌(しの)ぐ。五九歳病により出家。晩年の阿仏尼との交情は世に知られる。」とあります。収録されている歌集は「新後撰和歌集 巻一」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.48
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2 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.30
- キーワード
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- 和歌
- 藤原為家
- 新後撰和歌集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109165