レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/02/12
- 登録日時
- 2014/11/14 00:30
- 更新日時
- 2014/11/14 00:30
- 管理番号
- 参調 14-0116
- 質問
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解決
ロングフェローの「いまわの挨拶」という詩が載っている資料。
- 回答
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当館所蔵の「ロングフェロウ詩集」「エヴァンジェリン」には掲載なし。
検索エンジンで「ロングフェロー」「いまわの挨拶」をキーワードに検索したところ、丸木美術館の美術館ニュースがヒット。その中に「会期中、詩人のアーサー・ビナードさんが来館し、11月18日付朝日新聞夕刊で連載中のコラム「日々の非常口」に紹介して下さいました。(中略)風景画『村の夕暮れ』の前でロングフェローの「いまわの挨拶」という詩を思い出すことから高齢社会の問題にも触れています。」とあり。
「日々の非常口」は単行本化されており、当館で所蔵していたため、内容を確認。「いまわの挨拶」として、「For age is opportunitu no less」で始まる4行の英文と、対訳と思われる日本語(「見栄えは違うが、本当は老いが、若さに負けないくらいの可能性を孕んでいる…」)が掲載されていた。
それ以上の情報はなかったので、「For age is opportunitu」と「Longfellow」をキーワードに再度検索エンジンで検索。日本語のサイトは見つからなかったが、英文のサイトの情報によると、「Morituri Salutamus」という長い詩の最後の部分が、引用されていた「For age is opportunitu no less…」であるらしい。
CiNii書名検索で「Morituri Salutamus」を調べると、「The masque of Pandora : and other poems」がヒット。この詩集に「Morituri Salutamus」が収録されているようだが、当館所蔵なし。検索エンジンで「Morituri Salutamus」をキーワードに日本語のサイトを検索したところ、末日聖徒キリスト教会(モルモン教)のHPで、「Morituri Salutamus」の一文が引用されており、引用元として「The Complete Poetical Works of Henry Wadsworth Longfellow」があげられていた。
当館貸出不可資料。
また、YaHoo知恵袋に「ロングフェローのモリツーリ・サリュタマスという詩を探している」という質問があり、回答として「MORITURI SALUTAMUS」が紹介されている。回答者によると、「Morituri Salutamus」はラテン語で、「死に赴かんとする者」が「挨拶を送る」という意味(古代ローマにおいて、闘技場にあって、剣闘士が闘いをはじめる前に、叫んだ言葉)とのこと。「いまわの挨拶」は、「Morituri Salutamus」を邦訳したものと思われる。
YaHoo知恵袋でも日本語の書籍は紹介されておらず、CiNiiでも原書以外は見つからなかったため、おそらく邦訳はされていないと考えられる。
質問者にはアーサー・ビナードの「「日々の非常口」の該当部分、「The Complete Poetical Works of Henry Wadsworth Longfellow」掲載の「Morituri Salutamus」を閲覧してもらい、合わせてYaHoo知恵袋の情報も伝えた。
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/news/n081.htm(丸木美術館美術館ニュース 2004.12.25.発行 第81号)
http://www.hwlongfellow.org/poems_poem.php?pid=275(英文 ウィキペディアによると「詩テクストの検索可能なデータベース、伝記情報、教師向け授業プラン」という内容のサイトらしい)
(平成26年2月12日最終確認。)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩 (931 7版)
- 参考資料
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- 1 日々の非常口 アーサー・ビナード?著 朝日新聞社 2006.8 914.6/BIN
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2 The Complete poetical works of Longfellow Longfellow Henry Wadsworth∥著 Houghton Mifflin Co. 1920 931/L
- キーワード
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- いまわの挨拶
- ロングフェロー
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000162165