レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年9月14日
- 登録日時
- 2021/11/03 11:29
- 更新日時
- 2022/03/24 10:54
- 管理番号
- 武蔵浦和-1-00131
- 質問
-
解決
凡河内 躬恒(おおしこうちのみつね)という人物、特に作品についての文献が読みたい。
『コレクション日本歌人選 024』(和歌文学会/監修 笠間書院 2012)のp.42に人物について記載があり。
そのうえで作品についての文献を紹介してほしい。
- 回答
-
凡河内躬恒やその作品に関する文献について、図書、雑誌記事、論文を探した。
峯岸義秋が図書や論文を書いているようだが、論文は古くて入手できず、
用意できた図書のみ提供した。
911.102『日本歌人講座 第2巻 中古の歌人』弘文堂、1969年
911.1『和歌文学講座 6 王朝の歌人』桜楓社、1976年
911.1『和歌文学大系 19』明治書院 1997年
911.13『三代集の研究』小沢正夫/編 明治書院 1981年
918『日本の古典をよむ 5 古今和歌集』小学館 2008年
911.132『三十六歌仙 京の歌枕』樋口茂子/文 光村推古書院 2007年
911.135『古今和歌集(原文&現代語訳シリーズ)』片桐洋一/訳・注 笠間書院 2005年
- 回答プロセス
-
・図書館業務システムで、「凡河内躬恒」で統合検索してみる
以下の2点の内容タイトルに凡河内躬恒があったので、市内図書館から取り寄せ
〇911.102『日本歌人講座 第2巻 中古の歌人』弘文堂、1969年
p.147~202 凡河内躬恒 について峯岸義秋が書いている。
躬恒研究の意義について、躬恒の交友、歌人的活動、作品、
参考資料、参考文献、研究論文(ただし昭和初期の論文)が書かれている。
〇911.1『和歌文学講座 6 王朝の歌人』桜楓社、1976年
p.128~152 凡河内躬恒
凡河内躬恒について書かれている。
p.152に、「峯岸義秋博士の高著に多大の恩恵を受けた。」とあるので、
峯岸義秋という人は、凡河内躬恒の研究者かもしれない。
参考文献に『平安時代和歌文学の研究』峯岸義秋著 桜楓社 1977年 と
『書陵部蔵躬恒集』峯岸義秋・片野達郎・渋谷孝共著 文理図書出版社 1961年 など5点あり。
・リサーチ・ナビで「凡河内躬恒」を検索する。
『歌仙家集 第1』歌書刊行会 1909年の中に「躬恒集」が収録されており、解題付きとのこと。
・図書館業務システムで「躬恒集」を検索すると以下の2点に収録されているので、市内の図書館から取り寄せ。
〇911.1『和歌文学大系 19』明治書院 1997年
p.177~262 躬恒集 平沢竜介の校注つき
p.357~387 躬恒集 解説(平沢竜介執筆)
・「躬恒」で主題検索すると8件がヒットしたので、この中から質問に合いそうなものを
市内図書館からの取り寄せ。
〇911.13『三代集の研究』小沢正夫/編 明治書院 1981年
p.182~199 躬恒の歌試論 滝沢貞夫
歌の解説
[注2]に、滝沢貞夫氏と酒井修氏が近々『躬恒集校本と索引』を刊行予定と書かれている。
△081.5『続群書類従 第33輯 下 訂正3版』続群書類従完成会 1979年
p.25~26 躬恒自歌合
作品のみで、解説等無し。
・ジャパンナレッジで検索 “凡河内躬恒”
「日本人物文献目録」で図書1件、逐次刊行物6件ヒット。
・国会図書館デジタル送信で検索 “躬恒”
『近代短歌講座 第1巻』近代短歌講座刊行会/編 新興出版社 1951年
p.164~ 西下経一「貫之・躬恒・和泉式部・赤染衛門の歌」
p.166~168 躬恒 別紙2 国会図書館デジタル送信で閲覧可
・取り寄せた本により、峯岸義秋、平沢竜平、滝沢貞夫、酒井修が
凡河内躬恒の研究をしていたのではないかと思うので、それぞれの著書があるか調べる。
峯岸義秋・・・図書館業務システムでは、『歌合集』のほか、
上に出てきた『和歌文学講座6 王朝の歌人』がヒット。
CiNii(本文あり)でも論文がヒットしたが、和歌全般についての論文で、
躬恒について詳しく描かれている論文ではない。
平沢竜介・・・図書館業務システムは、上に出てきた『和歌文学大系 19』のみ所蔵あり。
CiNii(本文あり)では19件ヒット。
滝沢貞夫・・・図書館業務システムでは、上に出てきた『三代集の研究』のみ所蔵している。
CiNii(本文あり)では15件ヒットするが、躬恒に関する論文ではない。
酒井修 ・・・図書館業務システムでは、同姓同名の人のものがヒット。
CiNii(本文あり)も、同姓同名の人のものがヒット。
・webcatplus!で検索 “凡河内躬恒”
〇911.102『コレクション日本歌人選 24 忠岑と躬恒』和歌文学会/監修 笠間書院 2012年
〇918『日本の古典をよむ 5 古今和歌集』小学館 2008年
p.314 歌人一覧中に「凡河内躬恒」あり。3行ほどの人物紹介文と
この本に掲載されている古今和歌集の歌の掲載ページが書かれている。
歌のところには、現代語訳と解説が書かれている。
・凡河内躬恒は古今和歌集や三十六歌仙関連の人らしいので、古今和歌集の書架を見てみる。
〇911.132『三十六歌仙 京の歌枕』樋口茂子/文 光村推古書院 2007年
p.82~87 凡河内躬恒
歌の解説や躬恒についての記載あり。
〇911.135『古今和歌集(原文&現代語訳シリーズ)』片桐洋一/訳・注 笠間書院 2005年
p.476 凡河内躬恒の項目に、少し紹介と躬恒が読んだ歌番号が書かれている。
歌番号のところを見ると、歌とその歌の意訳、注釈が書かれている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 10版)
- 個人伝記 (289 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 凡河内躬恒
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000307075