レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年12月01日
- 登録日時
- 2020/12/09 14:58
- 更新日時
- 2021/03/04 12:32
- 管理番号
- 名古屋市熱-2020-005
- 質問
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解決
夏目漱石と精神科医の呉秀三とのかかわりがわかる資料はあるか。NHKのドラマ「夏目漱石の妻」で見た。
- 回答
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呉秀三とは、精神医学者、医史学者、東京帝国大学教授で東京府巣鴨病院の医長や病院長、初代松沢病院長等を歴任した人物で、「日本の精神医学の草分け」と言われています。
以下の資料に記述がありました。
『漱石の思ひ出』夏目鏡子/著
p.6「其後精神病学の呉さんから診て貰ひましたところ、それは追跡狂といふ精神病の一種だらうと申して居られました。」
p.116「(略)呉博士に診て戴いてはといふお話です。」
p.117「其中に尼子さんが御約束どほり呉さんに診せて下さいましたといふことだつたので、呉さんのところへ様子を伺ひに参りますと、(略)」
『夏目漱石 中』小宮豊隆/著
p.169~『漱石の思ひ出』の引用あり
p.174「しかし、尼子四郎や呉秀三の診断にもかかわらず(略)」など。
また、下記の論文にも夏目漱石と呉秀三の記述があります。
「尼子四郎と夏目漱石」斎藤 晴惠(『医学図書館』2006:Vol .53 p.60-64)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/igakutoshokan1954/53/1/53_1_60/_article/-char/ja/#citedby-wrap
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjygK-3z7vuAhXxw4sBHYD5ABsQFjABegQIAhAC&url=https%3A%2F%2Fns20.jamas.or.jp%2Fabout%2Fpdf%2Fessay.pdf&usg=AOvVaw0Fstu4PXLJFzgHFPbm8wxA
[2021年1月27日最終確認]
- 回答プロセス
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ドラマのホームページには、【原案】「漱石の思い出」とあるため、夏目鏡子(夏目漱石夫人)の著作であるこちらの資料を確認しました。
Webで「呉秀三」「夏目漱石」を検索したところ、漱石の門下生である小宮豊隆が著作の『夏目漱石』で、呉秀三や夏目鏡子について述べられているとわかり、併せて確認しました。
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 9版)
- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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夏目鏡子 述 , 松岡譲 筆録 , 夏目, 鏡子, 1878-1963 , 松岡, 譲, 1891-1969. 漱石の思ひ出. 岩波書店, 2016.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I027559013-00 , ISBN 9784000237338 -
小宮 豊隆/著 , 夏目 漱石/伝 , 小宮‖豊隆 , 夏目‖漱石. 夏目漱石 (中). 岩波書店, 1987. (岩波文庫 85ー2)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I013731439-00
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夏目鏡子 述 , 松岡譲 筆録 , 夏目, 鏡子, 1878-1963 , 松岡, 譲, 1891-1969. 漱石の思ひ出. 岩波書店, 2016.
- キーワード
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- 夏目漱石
- 呉秀三
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000290435