レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/11/28
- 登録日時
- 2015/06/18 13:14
- 更新日時
- 2015/10/02 16:38
- 管理番号
- 埼熊-2015-040
- 質問
-
未解決
「傷口」という言葉の語源を知りたい。
- 回答
-
「傷口」の語源は見あたらなかったが、「傷」の語源があった。記述のあった以下の資料を提供した。
『語源辞典 名詞編』(草川昇著 東京堂出版 2003)
p75〈傷〉の項に「(前略)語源「わが心も疵ありて、かの人にうとまれ奉らむ」と『源氏物語』(浮舟)にあるのは、不完全な点。欠点の意である。『名義抄』に「瘕、痕、疵」とある。「キリスリ(切擦) の略か」とする『大言海』、「キルカサ(切瘡)の中略キサの転」とする『日本釈名』説が有力である。」とあり。
『日本国語大辞典 4』(日本国語大辞典第二版編集委員会編 小学館国語辞典編集部編 小学館 2001)
p120〈きず(傷・疵・瑕・創)〉の項あり。
p123〈きずぐち(傷口・疵口)〉の項に意味及び用例あり。「①きずついたところ。皮膚にきずができているところ。*三河物語(1626頃)一「きずを引きはなして、能きず口(クチ)を合而」いさなとり(1891)〈幸田露伴〉六七(中略)②(比喩的に用いて)人の欠点、過去のあやまちなどをいう。」
p893〈口〉の項:「⑤物の外部に開いた箇所。すきま。あな。(中略)*保元(1220頃か)②中・新院左大臣落ち給ふ事「疵の口を炙りし奉りけれ共叶はず」」とあり。
- 回答プロセス
-
語源辞典を調査した。
【その他調査済み資料】
『日常語語源辞典』(鈴木棠三著 東京堂出版 1992)
『日本語源辞典』(村石利夫著 日本文芸社 1981)
『国語語源辞典[正]』(山中襄太著 校倉書房 1985)
『語源のたのしみ 1』(岩淵悦太郎著 毎日新聞社 1975)
『語源のたのしみ 2』(岩淵悦太郎著 毎日新聞社 1976)
『語源のたのしみ 3』(岩淵悦太郎著 毎日新聞社 1976)
『語源散策』(岩淵悦太郎著 毎日新聞社 1974)
『語源博物誌 正・続』(山中襄太著 大修館書店 1976)
『語源入門』(杉本つとむ著 東京書籍 2007)
『漢字語源辞典』(藤堂明保著 学灯社 1985)
『雑学日本語おもしろ辞典 知っているようで知らない言葉の知識!!』(村石利夫著 日東書院 1991)
『最新*現代人のためのことばの知識百科』(主婦と生活社 1981)
『新明解語源辞典』(小松寿雄編 鈴木英夫/編 三省堂 2011)
- 事前調査事項
- NDC
-
- 語源.意味[語義] (812 9版)
- 参考資料
-
- 『語源辞典 名詞編』(草川昇著 東京堂出版 2003) , ISBN 4490106289
- 『日本国語大辞典 4』(日本国語大辞典第二版編集委員会編 小学館国語辞典編集部編 小学館 2001) , ISBN 4095210044
- キーワード
-
- 日本語-語源
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000176108