レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2001/08/23
- 登録日時
- 2006/09/14 02:12
- 更新日時
- 2008/11/19 09:13
- 管理番号
- 埼浦-2001-037
- 質問
-
解決
「山」と「岳」のいわれや違いについて知りたい(例:富士「山」、普賢「岳」)。漢和事典等の辞書類には記述はなかった。
- 回答
-
『地名用語語源辞典』『日本国語大辞典 第2版』の記述を紹介する。
- 回答プロセス
-
『日本地名基礎事典』『コンサイス日本山名辞典』『古代地名語源辞典』『日本自然地名辞典』になし。
『地名用語語源辞典』〈山〉と〈岳〉それぞれの項に語源・各地方での意味等が載っている。
『日本国語大辞典 第2版』〈岳・嶽〉の項に古典での使用例と語誌(山に比べ信仰の対象となる生活圏外のものを指す、傾斜が大きく露岩の多い山である場合が多い等)あり。以上2冊を回答。
- 事前調査事項
-
「山と渓谷社」に問い合わせたが、特に使い分けの法則はないとのことだった。
- NDC
-
- 語源.意味[語義] (812 9版)
- 地形学 (454 9版)
- 参考資料
-
- 『地名用語語源辞典』(楠原佑介 東京堂出版 1983)
- 『日本国語大辞典 第2版』(小学館)
- キーワード
-
- 語源
- 山岳-語彙
- 照会先
- 寄与者
- 備考
-
利用者から情報提供あり(2008/11/10)。以下は、提供情報の本文。
以前、同様の疑問を『市立大町山岳博物館』に問い合わせたことがありましたので、参考までにご報告いたします。
市立大町山岳博物館 ℡0261-22-0211
【回答に引用された参考文献】
世界山岳百科事典 岩間正夫 山と渓谷社 766,253p 1971.07 県立久喜図 県立熊谷図
「岳」・・・
・「(たけ)〔文章語〕高くて大きい山。高山」
・「(だけ)〔古語〕日本アルプスの麓の住人は、今でも信飛の連山をダケと呼んでいる。(中略)タケ、ダケは高い山もあり、信仰から発したものもあるといえよう」
日本の山岳標高一覧―1003山 国土地理院 144p 1991.08 県立久喜図 県立熊谷図 県立浦和図
「山」・・・・「山とは、地表面が高く盛り上がったものと考え、眺めた感じで一つの山の範囲を定める。山には一つの頂上に斜面が集まる単純なものもあれば、複数の峰、複数の頂上を持ち、全体の総称として山名と部分的な峰や山頂部に別の山名を持つものもある」
今でも老齢の白馬村住民は白馬連峰を『岳(だけ)』と呼んでおります。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000030675