レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/10/05
- 登録日時
- 2005/02/17 02:18
- 更新日時
- 2010/02/23 09:07
- 管理番号
- 埼久-2004-046
- 質問
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解決
「ら抜き言葉」という表現がいつ頃から使われ始めたのか知りたい。
- 回答
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1992年9月27日付総理府発表の『国語に関する世論調査』の「調査結果の概要」が初出(と考えられる)。『現代用語の基礎知識』には1993年から掲出される。
- 回答プロセス
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『現代用語の基礎知識』『imidas』『朝日キーワード』では、いずれも〈ら抜き言葉〉は1993年版以降に掲載されている。
《MAGAZINE PLUS》を〈ら抜き言葉〉で検索し、『週刊文春 34(40) 1992.10.22』の「今年6月に行われた「国語に関する世論調査」で「・・・「ら抜き言葉」を認めるものが6割・・・」との記事を確認する。ここから該当の『国語に関する世論調査』にあたる。
なお、新聞記事も確認すると、『朝日新聞』『読売新聞』共に、1992年9月28日朝刊に「国語に関する世論調査」の結果を報じた記事があり。
追記:備考欄コメントにしたがい、「みんなの日本語事典 言葉の疑問・不思議に答える」(中山緑朗 明治書院 2009)を自館目録で検索する。県立未所蔵(2009/06/16確認)。
- 事前調査事項
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調査済資料:「広辞苑」「日本国語大辞典 第2版」「大野晋の日本語相談」「丸谷才一の日本語相談」「正しい日本語 101」
- NDC
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- 文法.語法 (815 9版)
- 社会学 (361 9版)
- 参考資料
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- 『国語に関する世論調査 平成4年6月調査』(総理府内閣総理大臣官房広報室 1992)
- キーワード
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- 国語-日本語-助詞
- 総理府-内閣府
- 世論調査
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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香川県立図書館よりコメントをいただく(2009/06/16)。以下、資料情報の本文。
次の資料に関連情報を見つけたのでコメントします。
・みんなの日本語事典 言葉の疑問・不思議に答える 中山緑朗/ほか編 明治書院 2009.6
※p.46-47「『ら抜き言葉』はいつ、どこで、どのようにして生まれたのでしょうか。」あり。
この項の参考文献として、次のものが紹介されている。
・井上史雄『日本語ウォッチング』(岩波新書 1998)
・小松英雄『日本語はなぜ変化するか』(笠間書院 1999)
・渋谷勝己「日本語可能表現の諸相と発展」(『大阪大学文学部紀要』32・第1分冊 1993)
香川県立図書館よりコメントをいただく(2010/02/22)。以下、調査情報の本文。
お世話になります。関連情報を見つけたのでコメントします。
・コトバの戦略的思考 ゲーム理論で読み解く「気になる日本語」梶井厚志/著 ダイヤモンド社 2010.2
※次のような内容あり
「見れる・食べれる」ーら抜き言葉 p.95
「ら抜き言葉」とは p.96
無駄を省く「ら抜き」p.99
効率化プロセスの性質p.101
「ら抜き言葉」の将来p.104
*
なお、この本には、次の内容も含まれます。
第1章 日常コトバ編 p.1
お疲れさま p.2
「お疲れさま」の使い方 p.3
日本人は疲れているのか p.5
「ご苦労さま」との関係 p.6
「お疲れさま」の戦略的効果 p.9
疲れの共有 p.10
[コラム]「どうも」p.11
*
次のような事例とも関連がありそうですね。
・「お疲れ様でした」と「ご苦労様でした」の語源と使われ方の違いを知りたい。・・・
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000012994
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000020312