レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/09/06
- 登録日時
- 2021/10/02 00:30
- 更新日時
- 2021/10/10 12:48
- 管理番号
- 秋田-2648
- 質問
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解決
秋田県の以下の地名の由来はなにか。
1.もち(米編に雪)田(もちだ)
2.鳰崎(におざき)
3.椧田(はばた)
4.轌町(そりまち)
5.銫殻谷地(かんながらやち)
- 回答
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以下の資料を案内。
1.①『あきた地名要覧 秋田ふるさと選書 1』(斎藤広志/著、秋田ふるさと育英会、2012、290/サア/郷)資料番号:124478868
2.②『地名のはなし 秋田の地名』(三浦鉄郎/著、三光堂書店、1973、290/ミチ/郷)資料番号:129519757
3.③『国字の字典』(菅原 義三/編、東京堂出版、1993、811.2/スコ/)資料番号:120769906
4.④『国字手帖』(菅原義三/編、菅原義三、〔音更町(北海道)〕、1989、811.2/スコ/)資料番号:111389714
5.③『国字の字典』(菅原 義三/編、東京堂出版、1993、811.2/スコ/)資料番号:120769906
⑤『南外村史 資料年表・地名資料』(南外村史編集委員会/編、南外村、2003、214.7/ナナ/2郷)資料番号:124312760
- 回答プロセス
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1.所蔵資料検索にて「秋田 地名」をキーワードに検索。下記資料が該当。
①『あきた地名要覧 秋田ふるさと選書 1』(斎藤広志/著、秋田ふるさと育英会、2012、290/サア/郷)資料番号:124478868
⇒P.301 モチダの項目。モチタは宮持田の上略や、田はカナタやコナタで処を意味する。
なお、もち(米編に雪)田という漢字の由来については確認できず。(現在は餅田と表記)
②『地名のはなし 秋田の地名』(三浦鉄郎/著、三光堂書店、1973、290/ミチ/郷)資料番号:129519757
⇒P.96 鳰崎の項目。水尾のこと。また水路や淀みのことも意味する。
2.所蔵資料検索にて「国字」をキーワードに検索。下記資料が該当。
③『国字の字典』(菅原 義三/編、東京堂出版、1993、811.2/スコ/)資料番号:120769906
⇒P.51 椧の項目。地名学上川沿の崖(河岸)に接した狭隘な土地という意味。
⇒P.127 銫の項目。小石などの沢山あるけわしいところという意味。
④『国字手帖』(菅原義三/編、菅原義三、〔音更町(北海道)〕、1989、811.2/スコ/)資料番号:111389714
⇒P.120 轌の項目。川の流れが大きく湾曲した地域という意味を持った地名で、この地は出川の流れが大きく南に湾曲しているところから起こった地名と考えるのが正しい。
3.各地名の市町村史を確認。下記資料が該当。
⑤『南外村史 資料年表・地名資料』(南外村史編集委員会/編、南外村、2003、214.7/ナナ/2郷)資料番号:124312760
⇒P.270 鉋殻谷地(かながらやち)の項目。「カンガワラ」は方言の「カンガラ」で、岩石の重塁した峻険地で、「神原(かんがわら)」、奥深いところの谷地である。
下記資料を調査するも、記載を確認できず。
×『地名譚 民俗選書 12』(ぬめひろし/著、秋田文化出版社、1988、290/ヌチ/郷)資料番号:124019159
×『地名用語語源辞典』(楠原佑介/編、東京堂出版、1983、R291.0/クチ/)資料番号:110014487
×「山本郡鵜川村児玉辰右衛門日記ー自明治五年」『秋田県教育史研究2号』(秋田大学秋田県教育史研究会/編、秋田大学秋田県教育史研究会、1967、A372/60/1-3)資料番号:111464756⇒PP.24-40
- 事前調査事項
- NDC
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- 歴史 (2)
- 言語 (8)
- 参考資料
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- 国字の字典菅原 義三/編東京堂出版 (P.51,127)
- 地名のはなし 秋田の地名三浦鉄郎/著三光堂書店 (P.96)
- あきた地名要覧斎藤 広志/著秋田ふるさと育英会 (P.301)
- 国字手帖菅原 義三/編〔菅原義三〕 (P.120)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000305538