レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年10月13日
- 登録日時
- 2016/02/15 14:41
- 更新日時
- 2016/02/29 14:12
- 管理番号
- 岩手-260
- 質問
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大正期、及び昭和初期の岩手県内(または東北)での商取引に関する用語、隠語、慣用語等を探している。
- 回答
-
当館資料を調査したが、商取引用語などに特化した資料を見つけることはできなかった。
調査には、地域の商家に関する歴史資料を当っていく必要があると思われる。商家関係資料を調べたところ下記の資料に、わずかに用語が記載されていた。
『永卯ものがたり』(盛岡市肴町の老舗「永卯」商店)
⇒p216~221「諸用日記」
諸用日記には“一三〇セヨ”“三〇セロ”“ヨエ”など、二文字のカタカナが掲載されている。このカタカナは「注」に《符牒(※)と思われる》と記述がある。
※①商品につける値段を示す目印の符号。符牒。②合図の隠語。あいことば。③しるし。記号。符号。(『広辞苑』より)
『村田紅花商人文書 翻刻と解説』
江戸時代の宮城県村田村の紅花商人文書が解説された資料。解説中に用語が出ている。
⇒p30[解説]《値打ちとは指値(差値)ともいい、京都で紅花を販売する際の荷主側の売り付け希望価格をつけることである。》
⇒p104[解説]《大沼屋正七家の符牒は一から十までの数字を「ヨロツアキナイカノウ(十はメとも表現)」と表したのでカカキは八八.五両を意味する。》
以下の資料は参考までに紹介した。
『隠語辞典集成 13』
⇒p185~194「符牒のいろいろ」
『隠語辞典集成 16』
⇒p136~137「市場用語」
⇒p138~140「株式用語」
⇒p141「衣類用語」
⇒p142~145「各種商人の符牒」
⇒p146~147「数及び金銭関係隠語」
⇒p148「古物商隠語符牒」
- 回答プロセス
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・用語関係資料 810~ ブラウジング。資料確認できず。
・郷土書架、商家関係資料を調査。わずかな用語しか、確認できず。
- 事前調査事項
- NDC
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- 商業 (670 9版)
- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
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- 『永卯ものがたり』森 ノブ・ 藤井 茂∥共著 佐々木栄一∥出版 1992年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036214592-00)
- 『村田紅花商人文書 翻刻と解説』岩田 浩太郎・日下 龍生∥編著 村田町文化遺産活用地域活性化事業実行委員会∥出版 2015年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026357454-00)
- 『隠語辞典集成 13』 松井 栄一・渡辺 友左∥監修 大空社∥出版 1997年 , ISBN 4756803482 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010559555-00)
- 『隠語辞典集成 16』 松井 栄一・渡辺 友左∥監修 大空社∥出版 1997年 , ISBN 4756803512 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010559576-00)
- キーワード
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- 商取引
- 商売
- 用語
- 隠語
- 慣用語
- 岩手県
- 東北
- 大正
- 昭和初期
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000188122