レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年07月01日
- 登録日時
- 2020/12/18 18:36
- 更新日時
- 2021/07/07 12:26
- 管理番号
- 相橋R2-012
- 質問
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解決
「清如玉壷氷」の一文が、詩人鮑照(ホウショウ)の『白頭吟』に含まれている一文であるかどうか確認したい。
- 回答
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①④を提供し、複写していかれた。
- 回答プロセス
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市内OPAC「ハクトウギン」「ホウショウ」で検索するが該当なし。
GoogleBooks(http://books.google.co.jp/books?hl=ja 2019/07/01 最終確認) にてキーワード“白頭吟”で検索した結果、以下の資料が見つかった。
①『大漢和辞典 巻2 修訂第2版 』諸橋 轍次/著 大修館書店 1999 (自館請求記号:R813.2)
p1221「氷壷(ヒョウコ)①氷を入れた玉の壷。講じて心の純白清潔な形容。~中略~〔鮑照、代白頭吟詩〕直如朱絲縄、清如玉壷氷。」とあった。
NDL-OPAC(https://ndlopac.ndl.go.jp/pds 2019/07/01 最終確認)にて“白頭吟 ホウショウ”で検索した結果、インターネット公開で以下の論文が見つかった。
②『鮑照「白頭吟」の心情表現 : 「赤」「白」対を中心に』小西美代/著 広島大学文学部中国中世文学研究会 2013-09-20 中国中世文学研究. (62)
p1「はじめに」の項で「鮑照『白頭吟』は、『直如朱絲縄、清如玉壷冰(直きこと朱糸縄の如く、清きこと玉壺冰の如し)』と、女主人公が自身の心情を表白することから始まる。」とある。
p12「注(1)」において「『文選』巻28に収める「白頭吟」に従った」との記述があった。
市内OPACで“モンゼン”で検索し、以下の資料が見つかった。
③『新釈漢文大系 14 文選 詩篇上』(自館請求記号:928)
④『新釈漢文大系 15 文選 詩篇下』(自館請求記号:928)
「下」p533~p534に「白頭吟(はくとうぎん)」あり、「清如玉壷氷 清(きよ)きことは玉壷(ぎょくこ)の氷(こほり)の如(ごと)し」を確認できた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813)
- 作品集 (928)
- 参考資料
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- 『大漢和辞典 巻2 修訂第2版 』諸橋 轍次/著 大修館書店 1999
- 「鮑照「白頭吟」の心情表現 : 「赤」「白」対を中心に」小西美代/著 広島大学文学部中国中世文学研究会 2013-09-20 中国中世文学研究. (62)
- 『新釈漢文大系 15 文選 詩篇下』内田 泉之助/著 網 祐次/著 明治書院 1998
- キーワード
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- 鮑照
- 白頭吟
- 文選
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000290934