レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年03月16日
- 登録日時
- 2021/03/16 13:56
- 更新日時
- 2021/09/21 09:54
- 管理番号
- 関大総図 20A-33J
- 質問
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解決
香木の白檀には3等級があり、最上位品は「老山」と呼ぶが、残り2つの名称を知りたい。
- 回答
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当館所蔵の『香料の研究』(農商務省商工局編. 1918.)p.446の白檀の記述に、本邦において俗に良品を老山(ろうざん)と称し、次品を地門(ぢもん)または間山(あいやま)、下品を茂木(もろき)と呼ぶ旨記載があります。
また、『日本薬報』第6年(23)(1931.12)のp.7にも上記と同様の記述があります。ただ、こちらでは、二等品として「問山」と記述されているように読めます。読みが振られておらず、「間」の誤植か、あるいは印刷カスレの可能性もあります。こちらはNDLデジタル送信サービス(送信参加館公開)で閲覧可能です。
- 回答プロセス
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3等級あるという情報の根拠を尋ねたが、古い本で見た記憶があるとのこと。それ以上のことがわからず。
手始めに香道関係の資料や植物学の資料を見るも、等級についての記述は見つからず。
白檀は線香としても利用されることから、線香を販売している会社のサイトを見て、香料というキーワードを得る。香料関係の資料に直接あたり、記述を見つけた。
他に記述が無いか、NDLデジタルコレクションにて「白檀」をキーワードに雑誌に限定して検索し、内容を確認していったところ『日本薬報』第6年(23)に同様の記述が見つかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 植物学 (470)
- 香道 (792)
- 油脂類 (576)
- 参考資料
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- 農商務省商工局編. 香料の研究. 丸善, 1918. (当館請求記号 E*576.6*N956*1, 当館資料番号 201668611)
- キーワード
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- ビャクダン
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 大学院生
- 登録番号
- 1000295275