レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年11月11日
- 登録日時
- 2016/12/18 11:39
- 更新日時
- 2019/06/07 11:54
- 管理番号
- 島根郷2016-12-004
- 質問
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解決
島村抱月と松井須磨子の芸術座の公演が、大正3年から7年にかけて行われたそうですが、そのうち島根県内の公演についてわかる資料がありますか。
- 回答
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当館所蔵資料のうち下記資料を紹介し回答
資料1:第10章「芸術座」には、大正2年5月から時系列に記述され、大正3年からの地方公演についても詳しい記述あり。
pp.589-590に、抱月が大正6年に中村吉蔵にあてた手紙が紹介されており、その中に「八月十、十一、十二が松江、それから米子、鳥取等を経て帰京は八月中旬(以下略)」とあり。しかし、実際の興業は、上演予定の松江の「栄徳座」が7月30日に焼失したため、劇場を「松江座」に変更し10日後に順延されたとしている。
pp.592-606では、山陰巡業の経過について記述あり。松江では地元紙「松陽新報」が取り上げたり、「山陰新聞」では「松井須磨子一行」の見出しで予告記事を出している。また「山陰新聞」が松江公演の劇評記事を書いている。松江公演後は、出雲今市、大社、平田、木次、大田まで巡業し東京へ戻ったとされる。
pp.802-816「島村抱月年譜」あり。その内pp.814-815に、大正6年の山陰巡業の記載あり。
【追記】
「山陰新聞」大正6年8月22日付けに「須磨子一座」の記事あり。演目(「剃刀」「カチューシャ」「所作事」)の配役を載せる。
- 回答プロセス
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資料1に出ている「松陽新報」大正6年は当館に所蔵なし。
- 事前調査事項
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質問者より:松井須磨子関係の資料、田中栄三『明治大正新劇史資料』は確認済
- NDC
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- 演劇 (770 8版)
- 日本文学 (910 8版)
- 参考資料
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【資料1】岩町功 著 , 岩町功. 評伝島村抱月 : 鉄山と芸術座 下巻. 石見郷土研究懇話会, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I069413773-00 (当館請求記号 郷貸出910.2/シ/2)
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【資料1】岩町功 著 , 岩町功. 評伝島村抱月 : 鉄山と芸術座 下巻. 石見郷土研究懇話会, 2009.
- キーワード
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- 島村抱月
- 芸術座
- 島根県
- 松井須磨子
- 演劇
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000203522