レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2020/08/26 20:06
- 更新日時
- 2020/12/26 14:26
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-2588
- 質問
-
岐阜の桃太郎伝説が掲載されている絵本はないか。また、桃太郎伝説の中で地元の民話(独自のもの)が分かるものはあるか。
- 回答
-
当館児童図書研究室の「読みくらべ絵本」の資料を紹介。
読みくらべ絵本リスト(ももたろう): https://www.library.pref.gifu.lg.jp/uploads/2019/10/Y1-15.pdf
そのうち、『ももたろう』(赤座憲久/文,小峰書店,1991)について著者が岐阜県各務原市出身であり、本のあとがきに祖母から聞いた話と記載あり。岐阜の桃太郎伝説の可能性が高いため、こちらを紹介した。一般的な桃太郎との大きな違いとしては、以下の点が挙げられる。
・子ども(桃太郎)がたらいに入っており、桃を持っている。
・お供となる動物に、きびだんごを半分に分けて渡す。
・鬼屋敷へ行く。(海を渡らない。)
質問者への回答後、絵本ではないが『読みがたり岐阜のむかし話』(岐阜児童文学研究会/編,日本標準,2004)に「桃太郎」の話が記載されているのを見つけた。一般的な桃太郎との大きな違いとしては、以下のことが挙げられる。
・川から流れてきた桃をおばあさんが半分食べて若返る。
・若返ったおばあさんを見たおじいさんが、見知らぬ人だとおばあさんを殺そうとする。
・おばあさんが事情を説明し、疑いながらもおじいさんが残りの桃を食べて若返る。
・若返ったふたりの間に子どもが生まれる。この子どもを桃太郎と名付けた。
・動物がお供になることはなく、鬼との戦いもない。
- 回答プロセス
-
※「読みくらべ絵本」:当館児童図書研究室で収集。昔話を中心に、さまざまなかたちで作品化された同じ題材の絵本を、比較研究用に収集。同じ「ももたろう」の絵本でもどの絵本を子どもに手渡せばよいかを、実際に絵本を手にとって比較できる。(利用は要申込、貸出不可)
児童図書研究室: https://www.library.pref.gifu.lg.jp/user-guide/floor-guide/various-corners/children-book-laboratory/
読みくらべ絵本: https://www.library.pref.gifu.lg.jp/find-books/search-by-theme/books-for-children/reading-comparison/
- 事前調査事項
- NDC
-
- 漫画.挿絵.児童画 (726 9版)
- 小説.物語 (913 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000286265