レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/02/11
- 登録日時
- 2007/02/11 02:10
- 更新日時
- 2008/05/20 14:02
- 管理番号
- 埼浦-2006-161
- 質問
-
解決
戦時中、憲兵隊や特高警察による文化人・芸能界への弾圧、介入について書かれた資料を見たい。自分の知っている話(事前調査事項欄)以外にあるか。
- 回答
-
芸能・歌謡界全体を見渡せる資料は見つからないが、個別の事例が掲載されている資料を提供する。
『日本流行歌史』の「処分・禁止された歌」によく知られた歌4~5曲が取り上げられ、渡辺はま子の事例あり。
『タカラジェンヌの太平洋戦争』 竹田鶴子の回想でラインダンスがカットされた事例あり。
『歌と戦争』 灰田勝彦とディック・ミネの事例あり。
『ブルースの女王 淡谷のり子』 憲兵に楽譜を押収された時の記述あり。
『哀しい歌たち』「燦めく星座」「比島決戦の歌」についての記述あり。
- 回答プロセス
-
自館目録を書名〈特高〉や件名〈特別高等警察〉で検索した結果から次の資料を調査するが、記述はみつからず。
『外務省警察史』『日本の暗黒 1~4』『特高関係資料解説』『治安維持法と特高警察』『特高警察体制史』『特高警察黒書』『特高の回想』『昭和特高弾圧史 1・2』『特高』『続現代史資料』
自館目録を書名〈憲兵〉で検索した結果から以下の資料を調査するが記述はみつからず。
『日本憲兵外史』『日本憲兵正史』『日本憲兵昭和史』『昭和憲兵史』
芸術分野で個別の事例が掲載された資料があったので紹介する。
- 事前調査事項
-
質問者の知っている話:歌手淡谷のり子とディック・ミネに対して憲兵隊が「貴様、なぜ軍歌を唄わない!それでも日本人か!」とどなりこんだ。歌手灰田勝彦の場合は、ハワイ出身という理由で監視された。
- NDC
-
- 演劇史.各国の演劇 (772 9版)
- 国防史.事情.軍事史.事情 (392 9版)
- 国家と個人.宗教.民族 (316 9版)
- 参考資料
-
- 『日本流行歌史』(古茂田信男 社会思想社 1970)
- 『タカラジェンヌの太平洋戦争』(玉岡かおる 新潮社 2004)
- 『歌と戦争 みんなが軍歌をうたっていた』(櫻本富雄 アテネ書房 2005)
- 『ブルースの女王 淡谷のり子』(吉武輝子 文藝春秋 1989)
- 『哀しい歌たち 戦争と歌の記憶』(新井恵美子 マガジンハウス 1999)
- キーワード
-
- 流行歌-芸能人
- 太平洋戦争-日本史
- 国家と個人
- 治安維持
- 軍事史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000033331