レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/09/30
- 登録日時
- 2012/03/03 02:02
- 更新日時
- 2013/03/11 00:30
- 管理番号
- 滋2011-1602
- 質問
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解決
涌泉寺九重塔の概要を知りたい。
- 回答
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涌泉寺は東近江市鋳物師町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)九重塔はその軸石(じくいし)に「永仁三年(1295)興隆寺氏人云々」とあり、本来は興隆寺に造立されたものである。しかし涌泉寺と興隆寺の関係があきらかでないため、この層塔がもとから現在のところに建てられたか、またはいつの時かにここに移されたかは不明である。この塔は台石(だいいし)から相輪(そうりん)までこの当地方に産出する湖東流紋岩類中の花崗斑岩で構成されている。軸石には正面(西)に阿弥陀。順次右回りに弥勒・薬師・釈迦と、顕教系四仏坐像を舟型光背内に刻出している。笠石は軸部と屋根部を一石からつくりだし、軒先の反りは四重のみ緩やかな真反(しんぞ)りで、他は中央部に軒先(のきさき)全長の2分の1の水平を有している。相輪は伏鉢(ふくばち)から宝珠まで一石でつくりだし、屋根の逓減も少なくおちついた13世紀末の在銘の貴重な層塔である。重要文化財。(村田信夫)」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 石彫 (714 8版)
- 参考資料
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- 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.741-742
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2 近江文化財全集 下巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-2
- キーワード
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- 涌泉寺
- 重要文化財
- 興隆寺
- 石造品
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000102753