レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20200406
- 登録日時
- 2018/10/30 17:29
- 更新日時
- 2021/05/06 11:47
- 管理番号
- R00-271
- 質問
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Pierre Guillot著『Deodat de Severac』のp. 169, 注3に、20世紀初頭にパリのスコラ・カントルムでリュリ、ラモー、クープラン等バロック期の作曲家の作品が演奏されたという記述があるが、この楽譜が実際に出版されたのかどうか、出版されたのだとしたらどこにあるのか知りたい。なお、同注3には『La Schola cantorum en 1925』のp.229-230を見よとの記載あり。
- 回答
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・Schola cantorumに関する図書『La Schola cantorum : son histoire depuis sa fondation jusqu'en 1925』を紹介。
・事典類やデータベースを「schola cantorum」と関連する作曲家名、作品名などで検索して、関連する資料に当たるよう案内した。
・下記の論文に、少しだが楽譜に関する記述がある。
「古楽を聴く耳の形成:ドビュッシーの時代に聴かれたラモーの音楽 / 安川智子」(北里大学一般教育紀要 23, 2018, p.1-20)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kitasatoclas/23/0/23_1/_pdf
- 回答プロセス
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1.資料の確認
Pierre Guillot著『Deodat de Severac』は本学図書館では所蔵していないので確認できなかったが、同著者の『Écrits sur la musique』p.101の注172に同様の趣旨の記述があった。
また、『La Schola cantorum : son histoire depuis sa fondation jusqu'en 1925』のp.229-230は、パリのスコラ・カントルムでの演奏会プログラムが掲載されている。リュリ、ラモー、クープラン等バロック期の作曲家の作品が1901年から1909年にかけて演奏されたことを確認した。
なお、同書のp.203-211に、スコラ・カントルムで出版された資料の一覧が掲載されている。そこにはリュリやラモーなどの作品から合唱曲を抜粋した楽譜についてはあったが、それ以外の曲については掲載がなかった。
2.スコラ・カントルム、スコラ・カントルムに関わった作曲家名、バロック期の作曲家名をキーワードとして、事典類やデータベースを検索。
例えば、データベースProquest Dissertations and Thesesを「schola cantorum baroque d'indy」のキーワードで検索すると、下記の論文などがヒットした。(2020年4月6日確認)
「Saint-Saens, d'Indy, Debussy, and Reconstruction of the Past in fin-de-siecle France / Jiang, Qingfan」
3.Google Scholarで検索。「ラモー スコラ・カントルム」のキーワードで下記の論文がヒット。楽譜に関する簡単な記述がある。
「古楽を聴く耳の形成:ドビュッシーの時代に聴かれたラモーの音楽 / 安川智子」(北里大学一般教育紀要 23、2018, p.1-20)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kitasatoclas/23/0/23_1/_pdf
- 事前調査事項
- NDC
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- 音楽史.各国の音楽 (762 9版)
- 参考資料
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- Écrits sur la musique / Séverac, Déodat de. Mardaga, c1993. (S08-638)
- La Schola cantorum : son histoire depuis sa fondation jusqu'en 1925 / d'Indy, Vincent, et al. Bloud & Gay, 1927. (R04-355)
- キーワード
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- 楽譜出版
- バロック音楽
- スコラ・カントルム Schola Cantorum
- ラモー Rameau
- リュリ Lully
- クープラン Couperin
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000244632