レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/05/25
- 登録日時
- 2017/12/10 00:30
- 更新日時
- 2017/12/10 12:34
- 管理番号
- 千県中参考-2017-12
- 質問
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解決
「花筏」という落語の演目があるが、そのうち千葉県の銚子を舞台にした内容のものはあるか。
- 回答
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「花筏」を収録する資料のうち、本文中に「銚子」という語句を含むものを紹介します。
【資料1】『おもしろ落語図書館 その7』(三遊亭円窓著 大日本図書 1997)
p. 45-54「花筏」
本書は児童書です。ト書きと台詞、注釈から成っています。本文中に「房州の銚子という所から頼まれて、花相撲に行くことになっている。」「巡業先の銚子へ乗り込んだ。」といった記述があります。
【資料2】『円生全集 別巻 上』(三遊亭円生著 青蛙房 1968)
(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1668204)
(国立国会図書館デジタルコレクション:国立国会図書館/図書館送信参加館内公開)
p. 25-45「花筏」
本文中に「銚子というところに祭りがあって」(p. 33)という記述があります。
- 回答プロセス
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千葉県立中央図書館でNDC779.13(落語)付近の書架を確認したところ、以下の辞典類に、「銚子」を含む「花筏」のあらすじが載っていました。
『古典・新作落語事典』(瀧口雅仁著 丸善出版 2016)
p. 235「花筏」
別題「提灯屋相撲」
あらすじ「(前略)銚子での巡業を控えているのに、大関の花筏が病気になってしまったので、姿格好が似ている提灯屋に身代わりになってもらい(後略)」
解説「上方で『提灯屋相撲』といった噺を、三代目三遊亭圓馬が東京に移した。」
『落語大百科 4』(川戸貞吉著 冬青社 2002)
p. 169-173「花筏」
「(前略)酒好きなこともあって銚子までいくことにした。「人気力士の大関花筏がきた」ということで、銚子での興行は連日超満員となり勧進元も大喜び。(後略)」というあらすじが載っています。
『落語研究資料解題 明治~平成』(岡田則夫編 日外アソシエーツ 2016)の「演目索引」を参考に、また千葉県立図書館OPAC(蔵書検索システム)及び国立国会図書館サーチでの検索結果から、以下の関連資料に当たりました。
【資料1】『おもしろ落語図書館 その7』
【資料2】『円生全集 別巻 上』
『落語名作全集』第3(小島貞二編 立風書房 1967)
(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1668191)
p. 61-80「花筏」(三遊亭小円馬)
「大阪」という語句はありますが、「銚子」は見当たりません。
『米朝落語全集』第6巻(桂米朝著 創元社 2014)
p. 139-152「花筏」
「大阪」という語句はありますが、「銚子」は見当たりません。
なお、以下の資料の目次や索引には「花筏」を確認できませんでした。
『落語の鑑賞201』(二村文人著 新書館 2002)
『落語古典語典』(北村一夫著 柏書房 1982)
『落語百題 江戸庶民の暮しと笑い』(細窪孝著 教育史料出版会 1982)
『落語三百年 江戸の巻』(小島貞二編 毎日新聞社 1980)
『古典落語大系』第1巻~第8巻(江国滋[ほか]編 三一書房 1977)
『古典落語』第2期 第1巻~第4巻(飯島友治編 筑摩書房 1973)
『古典落語』[第1期] 第1巻~第5巻(飯島友治著 筑摩書房 1974)
『三遊亭金馬集』(三遊亭金馬[述] 青蛙房 1970)
『三遊亭小円朝集』(三遊亭小円朝演 青蛙房 1969)
『円朝全集 巻の13 定本』([三遊亭円朝著] 世界文庫 1964)
(巻末に、この全集全巻を対象とした「外題索引」があります)
- 事前調査事項
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『米朝落語全集 第1巻』(桂米朝[著] 創元社 1980)を読んだが、同書に収録されている「花筏」は関西を舞台にした内容だった。
- NDC
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- 大衆演芸 (779 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『おもしろ落語図書館 その7』(三遊亭円窓著 大日本図書 1997)(0600156788)
- 【資料2】『円生全集 別巻 上』(三遊亭円生著 青蛙房 1968)(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1668204)
- キーワード
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- 落語(ラクゴ)
- 千葉県-銚子市(チバケン-チョウシシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000226148