レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/10/19
- 登録日時
- 2010/12/22 10:20
- 更新日時
- 2021/10/29 10:17
- 管理番号
- R00-125
- 質問
-
解決
修辞学に関連すると思われるが、調と音楽の性格について知りたい。
- 回答
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1.事典の参考文献より
・『音楽の思想: 西洋音楽思想の流れ』を紹介。
2.OPACを検索して下記資料を案内。
・『「運命」はなぜハ短調で扉を叩くのか?: 調性で読み解くクラシック』
・『ウィーン古典派: ハイドン, モーツアルト, ベートーヴェン』 |
・『音楽の理論』
・『西洋音楽の正体』
3.CiNii Articlesで検索して所蔵する下記資料を案内。
・『バッハ「インヴェンションとシンフォニア」創造的指導法』
・『やわらかなバッハ』
・『午前中の講座「作曲者が調性に託した想いとその時代背景」より講師:上田京先生(東邦音楽大学第3回「東邦ピアノセミナー」から(前編)』
・『有田正広のフルート音楽の「読み方」(4)調性が持つ性格と音律との関係』
・『モーツァルトの作品にみる調性の秘密』
4.レファレンス協同データベースを検索して、下記を案内。
国立音楽大学附属図書館が作成された事例あり。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000029816 (2020/11/30確認)
『ハ長調、ニ長調、ト短調、等々の調に性格的な違いがあるか?ヒントが得られる文献を探す』(管理番号 国音-2006-0004)
- 回答プロセス
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1.『ニューグローヴ世界音楽大事典』の「修辞学と音楽」および「調性」の項目
本文中には該当するような記述がなかった。
2.『ニューグローヴ世界音楽大事典』の参考文献より、下記の資料を案内
『音楽の思想: 西洋音楽思想の流れ』
「マッテゾンの≪新設のオルケストラ≫」の章(p.104-120)で、マッテゾンの著作≪新設のオルケストラDas neu-eroffnete Orchestre≫についての記載がある。その第二章<調の特性と情緒の表現における作用>の部分がバロック時代における調性格を論じた重要な資料であるとし、また彼が行った性格づけが列挙されている。
3.OPACの検索
1)キーワードに「調性*」と入れて検索。
『「運命」はなぜハ短調で扉を叩くのか?: 調性で読み解くクラシック』
2) キーワードに「音律*」と入れて検索。
『ウィーン古典派: ハイドン, モーツアルト, ベートーヴェン』
第8章: 調性と音楽の情緒 (p.84-157) |
3)分類 「ndc0:761音楽理論全般.音楽学全般」で検索し、和書で絞り込み。
『音楽の理論』
「第1部: 基礎の理論. 第2章: 調」の「4.調の感じ」(p.34-40)において、長短各調の性格と実例が示されている。
『西洋音楽の正体』
「第4章 調と調性」の「(6)音階と情感 アフェクト論で調を語る」(p.135-140)において、"調の特性"の問題に関して非常に有益な論考としてリタ・ステブリン(Steblin, Rita)著『18世紀と19世紀初期における調の特性の歴史』(英語)があげられている。この資料は本学図書館で所蔵している。
4.CiNiiで論文検索。キーワードは、「音楽 調 性格」、「音楽 調性」、「調性格」など。下記資料を所蔵している。
・『バッハ「インヴェンションとシンフォニア」創造的指導法』
付録「バッハの調性格感と調配列」の中に「調性格を決定付ける要素」(p.231-232)の記述がある。
・『やわらかなバッハ』
第2章《WTC》の調性格と移調をめぐって--バッハの意図したこと(p.39-95)
・『午前中の講座「作曲者が調性に託した想いとその時代背景」より講師:上田京先生(東邦音楽大学第3回「東邦ピアノセミナー」から(前編)』
・『有田正広のフルート音楽の「読み方」(4)調性が持つ性格と音律との関係』
・『モーツァルトの作品にみる調性の秘密』
5.国立音楽大学附属図書館が作成された事例あり。https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000029816 (2020/11/30確認)
『ハ長調、ニ長調、ト短調、等々の調に性格的な違いがあるか?ヒントが得られる文献を探す』(管理番号 国音-2006-0004)
- 事前調査事項
- NDC
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- 音楽の一般理論.音楽学 (761 9版)
- 参考資料
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- ニューグローヴ世界音楽大事典. 講談社, 1994-1995. 別巻2. 参考文献2. (WT00-485) [参 MA]
- 音楽の思想: 西洋音楽思想の流れ. 海老沢敏. 音楽之友社, 1972. (U01-598)
- 「運命」はなぜハ短調で扉を叩くのか?: 調性で読み解くクラシック. 吉松隆. ヤマハミュージックメディア, 2010. (WR05-690)
- ウィーン古典派: ハイドン, モーツアルト, ベートーヴェン. ケレタート, ヘルベルト. 竹内ふみ子訳. シンフォニア, 1999, (音律について. ケレタート, ヘルベルト. 竹内ふみ子訳, 下巻). (WR03-416)
- 音楽の理論. 門馬直美. 新版, 音楽之友社, 1992. (WR01-430)
- 西洋音楽の正体 : 調と和声の不思議を探る. 伊藤友計著. 講談社, 2021, (講談社選書メチエ, 744). (WR08-409)
- A history of key characteristics in the eighteenth and early nineteenth centuries. Steblin, Rita. UMI Research Press, c1983, (Studies in musicology, no.67). (S05-611)
- バッハ「インヴェンションとシンフォニア」創造的指導法. 村上隆. 音楽之友社, 2011. (WR05-793)
- やわらかなバッハ. 橋本絹代. 春秋社, 2009. (WR05-549)
- "午前中の講座「作曲者が調性に託した想いとその時代背景」より講師:上田京先生(東邦音楽大学第3回「東邦ピアノセミナー」から(前編)" . レッスンの友. 2009, 47(10), p.85-82. (ZA21-335 雑誌)
- "有田正広のフルート音楽の「読み方」(4)調性が持つ性格と音律との関係". 有田正広ほか. パイパーズ. 2003, 22(9), p.87-89. (ZA21-335 雑誌)
- "モーツァルトの作品にみる調性の秘密". 属啓成. 音楽芸術. 1972, 30(5), p.72-75. (ZA03-368 雑誌)
- キーワード
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- 修辞学
- 調 調性
- 音律
- 性格
- 音楽
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 同窓生
- 登録番号
- 1000075827