レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年08月31日
- 登録日時
- 2017/09/01 00:30
- 更新日時
- 2017/12/19 00:30
- 管理番号
- 0A17003606
- 質問
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解決
『古今和歌集』に収録されている春道列樹(はるみちのつらき)作の和歌341番、「昨日といひ 今日とくらして 明日香川 流れてはやき 月日なりけり」の書を見たい。できれば当時(平安時代)のものがよい。
- 回答
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お尋ねの和歌の書が掲載されている資料を以下に紹介いたします。
以下2点は平安時代の歌人による書です。
『古今和歌集 : 伊達本 : 藤原定家筆 』(久曽神 昇/編 笠間書院, 2005.4)
昭和13年(1938年)国宝に指定されたもの。藤原定家、六十~七十歳のころの筆とされている書です。p.103に341番の歌が掲載されています。
『日本名筆選 31 元永本古今集 : 伝源俊頼筆 上 2 巻第五~巻第十』 二玄社, 1994.12
p.59に当該歌が掲載されています。
以下は鎌倉時代の書ですが、ご参考まで紹介いたします。
『古今和歌集』(花山院 師継/筆 ; 中田 武司/編 専修大学出版局, 1996.4)
p.116の最終行に当該歌が掲載されています。
なお、商用データベース「日外e-レファレンス・ライブラリー」(人物レファレンス事典plus)(2017.12.13確認)に「春道列樹」、「藤原定家」、「源俊頼」、「花山院師継」の生没年等が記載されていますので、以下にご紹介いたします。
・【春道列樹(はるみちのつらき)】
?~920年。平安時代中期の歌人。
・【藤原定家(ふじわらのさだいえ)】
応保2(1162)年~仁治2(1241)年8月20日。別名=京極定家(きょうごくさだいえ),定家(ていか),藤原定家(ふじわらさだいえ,ふじわらのていか) 平安時代後期・鎌倉時代前期の歌人・公卿(権中納言)。歌道の第一人者で「新古今和歌集」選者。
※『朝日日本歴史人物事典』では【没】仁治2年8月20日(1241年9月26日)。
・【源俊頼(みなもとのとしより)】
天喜3(1055)年~大治4(1129)年。平安時代後期の歌人。
※『朝日日本歴史人物事典』では【没】大治3(1128)年,大治4(1129)年。
・【花山院師継(かざんいんもろつぐ)】
貞応1(1222)年~弘安4(1281)年4月9日。別名=藤原師継(ふじわらのもろつぐ) 鎌倉時代後期の公卿(内大臣)。
※『朝日日本歴史人物事典』では【没】弘安4年4月9日(1281年4月28日)。
- 回答プロセス
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1. 当館所蔵資料をフリーワード“古今和歌集”ד原典”で検索し、資料1が見つかる。
2. 当館所蔵資料をフリーワード“古今和歌集”ד影印”で検索し、資料2が見つかる。
3. 当館所蔵資料をフリーワード“古今集”ד名筆”で検索し、資料3が見つかる。
4. 商用データベース「日外e-レファレンス・ライブラリー」(人物レファレンス事典plus)(資料4)で“春道列樹”、“藤原定家”、“花山院師継”、“源俊頼”をそれぞれ検索し、生没年等を確認。
- 事前調査事項
- NDC
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- 書.書道 (728 9版)
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0010974840> 古今和歌集 -伊達本-(笠間文庫 02) 久曽神 昇/編 笠間書院 2005.4 9784305704023 (資料1)
- 当館書誌ID <0000544033> 古今和歌集 花山院 師継/筆 専修大学出版局 1996.4 9784881250822 (資料2)
- 当館書誌ID <0050003004> 日本名筆選 31 元永本古今集 上 2 二玄社 1994.12 9784544007411 (資料3)
- 商用データベース「日外e-レファレンス・ライブラリー」(人物事典plus)(2017.12.13確認) (資料4)
- キーワード
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- 古今集
- 古今和歌集
- 影印
- 名筆
- 春道列樹
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000221303