レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年04月09日
- 登録日時
- 2021/12/07 13:06
- 更新日時
- 2021/12/23 13:23
- 管理番号
- 千県中児童-2021-04
- 質問
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解決
リンドグレーン児童文学賞について知りたい。
荒井良二さんのプロフィールに「2005年には児童文学賞の最高峰アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞」とあった(『山のヨーナ』2018刊の巻末)。これはどのような賞か。作品に対する賞なのだとしたら、受賞作品が読みたい。
- 回答
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リンドグレーン記念文学賞(Astrid Lindgren Memorial Award)について、【資料1】~【資料4】に記載があった。子どもや青少年の文学・読書に関連し、個人や団体に与えられる賞である。
荒井良二氏の受賞に関しては、【資料5】~【資料7】があった。
【資料1】国立国会図書館国際子ども図書館「海外の主な児童文学賞」内「リンドグレーン記念文学賞(Astrid Lindgren Memorial Award)」(https://www.kodomo.go.jp/info/award/foreign.html#lindgren)
創設年は2002年、スウェーデン政府による創設とある。
受賞対象については「リンドグレーンにつながる、ヒューマニズムの精神に満ちた、優れた作品を生んだ者、あるいは児童・青少年の読書推進に貢献した者・団体」とある。
【資料2】Astrid Lindgren Memorial Award「The award」(https://alma.se/en/the-award/)
公式サイト(英語・スウェーデン語)。受賞対象については、次のようにある。
「This global award is given annually to a person or organisation for their outstanding contribution to children’s and young adult literature.」
【資料3】日本国際児童図書評議会(JBBY)「アストリッド・リンドグレーン記念児童文学賞」(https://jbby.org/lindgren-award)
受賞対象については「子どもの本の作家、画家、読書活動のプロモーターなど、子どもの本に関わる広い範囲」とある。「JBBYは、日本で推薦権をもつ4団体のうちのひとつです」との記載あり。
【資料4】やまねこ翻訳クラブ「速報(海外児童文学賞)」(http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award)
掲示板形式で情報が集積されている。
「検索」ボタンから「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を検索すると、毎年の候補者と受賞者の情報あり。
候補者発表のスレッドには、日本からの候補者が掲載されている。
【資料5】『ぼくの絵本じゃあにぃ』(荒井良二著 NHK出版 2014)p14-17
荒井氏自身が、受賞についての経緯や体験を語っている。
【資料6】「Prize Winners アストリッド・リンドグレーン記念文学賞 “独自の発光力を持つ画家”荒井良二さんが日本人初の受賞」(『MOE』2005年6月)p97
受賞理由について触れられている。
【資料7】荒井良二・広松健児「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞記念 荒井良二 スウェーデン受賞旅日記」(『MOE』2005年9月)p88-91
受賞者紹介のパンフレットの抜粋がある。
(インターネット最終アクセス:2021年8月31日)
- 回答プロセス
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1 賞について
Googleにて「リンドグレーン児童文学賞」を検索。【資料3】のほか、国立国会図書館国際子ども図書館のニュースページ(「2020年リンドグレーン記念文学賞受賞者決定」https://www.kodomo.go.jp/info/child/2020/2020-056.html)文中リンクより【資料1】を参照した。
また、【資料1】のリンクから【資料2】を参照した。
「やまねこ翻訳クラブ」には「文学賞受賞作リスト」(http://www.yamaneko.org/bookdb/award/index.htm)があるが、作品への賞ではないため掲載なし(「世界の児童文学賞カレンダー」(http://www.yamaneko.org/bookdb/award/calendar.htm)には言及がある)。サイト内を「リンドグレーン記念」で検索したところ、【資料4】が見つかった。
このほか、NDLサーチで「レファレンス情報」を選択し「リンドグレーン 賞」を検索すると、契約データベースジャパンナレッジ内に、「アストリッド・リンドグレーン記念賞(デジタル大辞泉プラス)」が立項されている。
当館作成のパスファインダー(調べ方案内)(https://www.library.pref.chiba.lg.jp/reference/pathfinder/index.html)の「児童書の受賞情報について調べる」を参照したが、当館所蔵の次の資料には記載がなかった。
『児童の賞事典』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ 2009)
『賞をとった子どもの本 70の賞とその歴史』(ルース・アレン著 玉川大学出版部 2009)※英語圏の作品
2 荒井良二氏の受賞について
蔵書検索で件名「荒井良二」を検索し、【資料5】を確認した。
当館契約データベース「Web OYA-bunko」を利用し、「荒井良二」と「リンドグレーン」を掛け合わせて検索。【資料6】【資料7】が見つかった。このほかに次の記事があったが、本文には受賞についてタイトル以上の言及が見られなかった。
ヨゼフ・パレチェク・荒井良二「東欧の絵本と雑貨 チェコの絵本対談 パレチェク×荒井良二 「リンドグレーン賞を受賞して何かかわりましたか?」「うーん。何も変わらないかな」」(『MOE』
2008年5月)p77-81
- 事前調査事項
- NDC
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- 児童文学研究 (909 9版)
- 漫画.挿絵.児童画 (726 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】国立国会図書館国際子ども図書館「海外の主な児童文学賞」内「リンドグレーン記念文学賞(Astrid Lindgren Memorial Award)」(https://www.kodomo.go.jp/info/award/foreign.html#lindgren)
- 【資料2】Astrid Lindgren Memorial Award「The award」(https://alma.se/en/the-award/)
- 【資料3】JBBY「アストリッド・リンドグレーン記念児童文学賞」(https://jbby.org/lindgren-award)
- 【資料4】やまねこ翻訳クラブ「速報(海外児童文学賞)」(http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award)
- 【資料5】『ぼくの絵本じゃあにぃ』(荒井良二著 NHK出版 2014)(0106452161)
- 【資料6】「Prize Winners アストリッド・リンドグレーン記念文学賞 “独自の発光力を持つ画家”荒井良二さんが日本人初の受賞」(『MOE』2005年6月)p97(0501648650)
- 【資料7】荒井良二・広松健児「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞記念 荒井良二 スウェーデン受賞旅日記」(『MOE』2005年9月)p88-91(0501648702)
- キーワード
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- アストリッド・リンドグレーン記念文学賞(アストリッドリンドグレーンキネンブンガクショウ)
- 児童文学(ジドウブンガク)
- 荒井良二(アライリョウジ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000308663