レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年9月6日
- 登録日時
- 2006/08/17 15:47
- 更新日時
- 2015/05/19 11:30
- 管理番号
- 相大-H18-001
- 質問
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解決
漢詩 「八方去求道、渺渺困多蹊」の意味を知りたい。
- 回答
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『漢詩大観』
p3154の八に、返り点がつけられているが漢詩そのものはあったが、訳はみつけられず。
レファ協に公開した後、国立国会図書館レファレンス協同データベース事業サポーター(寺尾様)から情報提供のコメントがついたために下記の資料を回答資料とした。詳細は回答プロセスに反映させた。
『中国詩境の旅』
p185に本文、訳文、意味の記載あり。
『言葉』
p114に本文、訳文、意味の記載あり。
- 回答プロセス
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インターネットhttp://cls.admin.yzu.edu.tw/QSS/home.htm (2006.8.17最終確認)にて作者は黄庭堅と分かる。
以下館内の図書で当該訳はなし。
『宗詩鑑賞事典』 前野 直彬/編 東京堂出版 1977 【s05729116 921】
『中国詩人選集 第2集7』 荒井 健/訳注 岩波書店 1990 【s08195158 921】
『中国古典文学大系 19』 前野 直彬/訳 平凡社 1973 【s05588793 928】
『中国古典文学大系 20』 倉石 武四郎/編 平凡社 1985 【s05588801 928】
『中国法書選 47』 黄 庭堅/著 ニ玄社 1989 【s07059074 728】
県立図書館へレファレンスの依頼調査をする。
調査資料として漢詩、名句関係の辞典・一般書も調査したが、(ファックスの不備で調査資料がよく見えず)本文・訳文ともに見つからなかったとの回答を得た。「漢詩大観 下」によると、「黄山谷詩集巻五」に収録されている「柳□展如蘇子・・・」の一部とされているが訳文はなし。
レファ協に公開した後、国立国会図書館レファレンス協同データベース事業サポーター(寺尾様)から情報提供のコメントがついため、下記の通り事例に反映させた。
『中国詩境の旅』 森本哲郎/著 PHP研究所 2005 【s23191646 B921】
p185に本文、訳文、意味の記載あり。
意味は「道を求めて、やたらにあちこちにさまよい歩けば、道は無数の小道に分れてまよってしまう。そして帰ってくれば、すでに夕陽はわが西にある、というのである。」とあり。
また下記の記載もあった。
「~黄山谷は「蘇黄(そこう)」といって、蘇東坡(そとうば)と並び称される大詩人、黄庭堅(こうていけん)である。~山谷が柳閎(りゅうこう)という青年に贈った詩なのである。~詩をつくって彼を励ました。~」
『言葉』 森本哲郎/著 PHP研究所 2000 【s21703848 S159.8】
p114に本文、訳文、意味の記載あり。
意味は「道を求めて八方にさまよい歩いて行けばいくほど、道は多岐に分れて途方に暮れてしまうばかりだ。そして、諦めて帰ってくると、太陽はすでに西に傾いている、~」とあり。
関連事例あり。
神奈川県立図書館(管理番号:協-050005)
注:【 】は自館の資料コードと請求記号
- 事前調査事項
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友人からの手紙のなかにあり、「現在の自分の心境」として書かれていたとのこと。
- NDC
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- 詩歌.韻文.詩文 (921 9版)
- 作品集 (928 9版)
- 書.書道 (728 9版)
- 参考資料
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- 『中国詩境の旅』 森本哲郎/著 PHP研究所 2005
- 『言葉』 森本哲郎/著 PHP研究所 2000
- キーワード
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- 漢詩
- 詩集
- 黄庭堅
- 黄山谷(こうさんこく)
- 蘇黄(そこう)
- 宋
- 照会先
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- 神奈川県立図書館
- 寄与者
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- 国立国会図書館レファレンス協同データベース事業サポーター(寺尾様)
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000030122